自分を6次産業化する

6次産業とは既にご存知の方が多いとは思いますが、生産者である1次産業者、加工者である2次産業者、流通・販売する3次産業者の1×2×3=6と言う様にそれぞれの分野が掛け合わせることで新たな産業を生み出すことを指します。セルフブランディングと言った、「個」の価値を高めること、自分をステップアップさせることも同じく「6次産業化」することが重要なポイントになるとお伝えしたいと思います。

①自分を1次産業すること 
個人が何かを生み出すには学びが必要です。基礎となるものの学びは必要となってきます。そこには育て方や、成長する過程があります。自分の素材となるものを作る、関心ごとを作り、かじって経験や知識やスキルを積むことで自分の素材に幅を持たせることがこの段階となります。勉強会やセミナーに出向くこともこの段階となります。

②自分を2次産業すること
自分の持っている素材をいわば加工していくことが次に必要となってきます。例えば地域や企業といった社会の課題について解決する手段を勉強会やセミナーを通して学んできたとしても、地域差、環境の差、規模の差など個体差があるため、習ったことが全て通用するとは限りません。そこで、これまで得てきた学びの素材を地域や企業など各々の個体差に合わせてアレンジしていくことが必要となって参ります。例えば他の地域で「最高の料理」と評しても、違う地域で「最高の料理」とは限らないことと同じで、そこにあったアレンジの仕方が重要となってくるのがこの段階となります。

③自分の3次産業すること
学びや、スキルをその環境にあったアレンジができるようになりましたら、最後に進むステップが流通・販売といったアウトプットする事となってきます。これまでニーズを探り、深めてきたマーケティングの段階であれば、この段階はニーズに応えていく段階となります。「投資」を行ってとことん自分を磨くことは素晴らしいことですが、そこで得た知識や経験はそれだけでは社会への還元には繋がりません。あなたが時間とお金をかけてきたその知識や経験を必要としている人には届きません。

④そして6次産業化にする
個人の興味や趣味の範囲でありましたら、この考えは必要ないかもしれませんが、「リテラシー」とは役立てることに意味があるものです。逆に言えばどれか1つ欠けてしまえば「役立つ」とは言い難い状態となります。例えば勉強会に行ったことを例に挙げますと、そこで学んでも持ち帰るべき場所で、どう生かすか考えないと、ただの知識の詰め込みになります。ニーズに合わないものを広めようとしても需要がありません。基礎が無いのに広めることだけ考えても的外れ、もしくはあまりにも浅くそこにも需要がありません。そして広める気が無ければ需要にはつながりません。

教えてくれる人、相談の乗ってくれる人と言ういわゆるメンターと呼ばれる方がそばにいない時は、特に苦労するのが「どこから学べばいい?」「どう進めればいい?」と言う効率の良い学び方、良い学び方をたくさんの人が必要としております。この『自分を6次産業化する』ことを意識することで、自分に変化やブランディングしていけることでしょう。

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