六人の嘘つきな大学生 読書感想
就活のシステムがずっと変わらないのが不思議だと感じた。数分間で今後一緒に仕事をする人を決める人事の責任感や、「その数分でその人が本当にどんな人なのか分かるわけもない」と言っていたのが印象に残っている。
途中からインタビューが挟まってくることによって時系列が今⇔あのときを行ききするので、頭を使いながら読めておもしろかった。
本を読んでいくにつれて、どんどん自分の考察が崩されていくのが楽しかった。起こった出来事を表面的に見ているだけでは、本当のことはわからないなと痛感させられた。裏でどんなことが起こっているのか、どこまでが表に出るかによって自分の中のその人の印象がガラッと変わるから、表に出ていることだけでその人を判断し切らないようにしたいなと思った。表に出ていることしか判断材料がないため、それは不可能なのかもしれないけど。
最終面接に残った六人はみんな真面目すぎるくらいに真面目だと感じた。
これまであまり読んでこなかったが、最近立て続けに2冊読んだミステリー系がどちらも面白かったのでハマりそう。
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