記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。

忘却バッテリーを見た話

お久しぶりです。noteの使い方に迷い続けてはや数年。狛枝ころやです。
迷いすぎて使ってませんでしたが、今回は昨日寝ないで忘却バッテリーを見たのでその話。
元々ディスコードで語り散らしたものを持ってきたので視聴直後の叫びと感想しかない。が、ネタバレだしオタクの早口でてるし解釈違いって言われるのが怖いしキャラに対して失礼な物言いで好きだと言っていることもあり表に出すのが怖いので出さないかもしれないと思ったけどやっぱり感想は表に出した方がアニメの存続やグッズ制作に関わってくるだろうからやったほうがいいのかな…と思ったので表に出します。よろしくお願いします。


まずは経緯から。

元々Mr.s Green Appleのライラックという曲をフォロワーがおすすめしていて聞き出してからライラックにズブズブハマっていたのですけど、昨日アニメ版のMVを見つけてそれを見たら「絶対良いアニメやん…………」となったので見ました。
ここからネタバレなのでアレなんですけど

圭ちゃんとはるちゃんについて


まず圭ちゃんの背負ってるものが大きすぎる はるちゃんが感情ないんか?(ある)ってレベルの唯我独尊加減なのは置いとくとしても、負けた人間の気持ちを見ないようにしないつもりで全部背負い込んでいるのがあまりにもキツイ 優しすぎる 対戦相手のことをしっかり観察する癖がついてる上で負けた相手の表情まで全部見えるからこそその相手の感情をダイレクトに受け取ってしまうから切り捨てないとやってけないんだろうな
そしてはるちゃんは最初なんでそんな圭ちゃんにこだわるんやろって思ってたけど、そういうことをしてまで応援して一緒にのし上がってくれた圭ちゃんのことを大切に思っているし、だから圭ちゃんじゃないと嫌なんだろうな 二人ともクソデカ感情が重すぎる

葵ちゃんについて

葵ちゃんは野球選手でよく聞く体と心の不調で野球をやめた人だけど、あまりにも王道に道踏み外してて好感が持てる 葵ちゃんも優しすぎる チームの全てを担う、先輩の最後の試合まで背負って俺が導く!って言ったのを守れなくて、更にそれを謝ったときに「いいよいいよ、頑張ったね」って言う先輩の言葉を、「ああ良かった」はなく「そう言わせてしまった」とクソみたいな自分だと責める葵ちゃんがあまりにも優しいしストイックだ 圭ちゃんに「謝るな」って言うの、なんかあるなって思ったけどやっぱなんかあるんじゃん!!!自分の経験を重ねて、その言葉を発言しながら嫌な顔をしないところも強くて好きだよ

千早くんについて

千早くんは千早くんで、コンプレックスが強すぎる 背丈が伸びない、足りないのが足枷になって自分の自己評価が低すぎ プライドあるような立ち振る舞いをしているけど、脆くて崩れてしまいそうな足元を必死に踏み締めて立っている 食トレで必死に食べて、吐いて、それでも食べて、苦しくてでもやめないの、固執してる感じでとても良い それほどまでに野球が好きか 自己評価が低いから人と関わるのを避けてるんだろうか 自分が傷つきたくないっていう自己中心さが現れててこれも好き チームの皆に尊敬されてることにも気づかないくらい自分しか見えてない 壁を自分で作ってることに気づいてないし、その答えを監督に求めようとしているところはガキンチョで好き 千早くんもストイックだよね そんなに打ち込むほど野球が好きだから、反動もでかいよね 苦しいね

山田くんについて

山田くんも埋もれてるけどこの子も必死に野球をやった一人で、自分が頑張って努力してきたのが凡人の域だって思ってしまうの、現実を直視して受け止めてて偉い 天才と努力の前では太刀打ちできないって思ってたのに、それに打ちのめされながらも憧れているその純粋さが好きだよ 一緒に野球やろうってはるちゃんに誘われて野球部入っちゃうのも、知将の圭ちゃんに覚えててもらったことが嬉しくて泣いちゃうのも、どっちも本当に、誠実でまじめで良い人だ 振り回されてるようできちんと自分の足元は崩さないのすごいよな ちゃんと周りのこと見て把握して、明るくて優しい人柄でモチベを上げていく姿 かっこいいよ

土屋くんについて

土屋くんは共感の嵐 私も実は三次元の野球に抵抗感がある いや、選手が頑張っている姿を見るのは好きだし、かっこいいし、応援したいし、点が入ると嬉しいし、入らないと悲しい。ちゃんと感情を振り回されるくらいに野球のこと、他のスポーツと同じくらいには好きなんだけど、それを取り巻く環境が苦手。規律が厳しすぎるとか、根性論とか、ヤジが飛んだりとか、負けたら観客から「クソだ」って言われるのとか、上下関係、いじめに近いじゃれあいとか、野球選手、周りの環境が過酷すぎんか??? だから時々素直に見れないことがある それを生で実感した土屋くんは絶対苦しかったし、あの性格だから絶対キツくて、野球が全部嫌いになってもおかしくないのに、二次元の野球でも野球が好きだって言えるの強いよ きちんと分別つけて考えられるのは人間として尊敬する 今の仲間に出会えて野球できて本当によかったね 嬉しいよね 楽しいよね よかったね

アニメの構成の話とか

アニメの構成の話なんすけど、カメラワークがやばすぎる どうやったらそんなアングル思いつく?天才か?私にはできない 千早くんの嫌いな言葉だけど、「いいなぁ」と思ってしまう その言葉に関して私はなんとも思わなかったけど、千早くんは言われた相手の努力を否定したって思っちゃうの、人が良すぎるわ なんなんあの子
話を戻して構成のこと 時間の使い方が上手い トントンって進んでしまうから気がついたら9話まで見ていた 途中でダレることなくぎゅうぎゅうに詰め込んでるのにキャパ内に収めてくる情報量とその時間配分 きちんと伝わる描写とか、表情もキッツイけど、表情が映ってないとこでも感情表現がキツイ 見てるこっちが苦しくなる 苦しくなるけど、一人で頑張って背負い込んでいるから、ストイックすぎて何も言えない かける言葉が見つからないし、全部同情とか甘えに聞こえてしまうんだろうなと思うと、きっと今までも周りのみんなもそうだったんだろうなって 何も、言えなかったんだろうなって 救ってくれる人がいなかったのではなく、尊敬されてたからこそ手を差し伸べることができないいわば高嶺の花 千早くんはそれだと思う 葵ちゃんはそれを言ってくれる人がいたけど、それが逆に苦しくなったんだからもうどうしようもないよな
あと、アニメの動きの完コピがヤバい 投げる動作、走る動作、打つのもしかり、何もかもが裏打ちされた努力によって作られてるアニメだと思う それでいてリアルすぎず、アニメならではのボールの射線の表現だったり、走り方のデフォルメだったり、嘘をつくのが上手い すごい
ちょいちょい入るムーミンみたいな顔の圭ちゃんとはるちゃんも可愛かったし、ギャグと真面目のギャップがエグくてそれも好きポイント でもギャップがあるからかっこいいとかじゃなく、ギャグがなかったとしてもみんなのストイックさ真面目さ優しさでかっこよさは出てたと思う でもそれを和らげないと重くなりすぎるからギャグ入れてんのかな 話の作りが上手い すごい

自分語り

見てよかった 本当に良い作品だった すごい すごいよ 世の中天才と努力家が多すぎる おれもそうなりたい でも多分、難しい
私は昔空手をやってたけど、試合に出た時、黒帯のお姉さんの突きと蹴りをくらって、ビビりすぎて怖すぎて、泣きながら試合に負けたことがある 本当に怖かった でも忘却バッテリーのみんなみたいに悔しいとか思えなかった 負けたことより恐怖の方が強くて、それ以降も何か特段練習に身を入れこむこともなく、高校に上がるのをきっかけに辞めた
だから忘却バッテリーのみんなが本当にすごいと思うし、かっこいいよ
よほど野球が好きだし取り憑かれてんだね 何かに打ち込める、意地張れるってすごいね かっこいいよ
ウゥ…本当によかった…製作陣ありがとう 特大の感謝…

最後に

元々ライラックが好きで、ライラックのMVが青春すぎて好きで、ライラックだけで泣いてた人間なんですけど、これからはマシマシで好きになりましたね。
お勧めしてくれたフォロワーから聞いたけどEDはEDで原作勢を刺すものだったらしいじゃないですか。キニナル……
ちなみにYouTubeのコメント欄からの引用ですけど、ライラックの花言葉は「青春の思い出」らしいですよ。
「一つだけ忘れられるとしたら」という本編の問いに対するアンサーだとしたら、あまりにもキツイね。
はあ アニメ2期待ってます。
ここまで読んでくれてありがとうございました。解釈違いだったらごめんね。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集