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イースター食い倒れ-その4:旧市街しめくくり

日曜の夜は、旧市街のバルを回る最後の夜。
昼寝をしてふたたび9時前くらいに、またもや同じ「蟹タルトバル」から「アレハンドロくんのバル」へ。

と、なんと、2年前にカウンターで働いていたけれど、ランチのシフトに移ってしまったというマリアちゃんが、お客さんとして飲みにきていた。
どうやらアレハンドロが連絡してくれていたらしい。

「きゃー-----!マリアにはもう会えないかと思ったから感激!」

Nちゃんは飛び上がって喜んだ。

こういう小さな思いやりが、いっとき通り過ぎるだけの旅人である私たちに帰属感をあたえてくれる。
毎日、毎晩、世界中からやってくるお客さんがカウンターの前をせわしなく通り過ぎていくであろうに。
しかも、食べものがおいしいなんて。

「ぜったいに、またくるから!」

こんどは、夏に来いよ!
わかった!
などと言いながら、手を振って、店を後にした。

そして、最後のさいごは、角にあるお寿司バル。
やはり日本人。
お米をちょっとだけ、醤油をちょっとだけ、カラダにいれるだけでほっとする。
ここは、日本人の方が目をくばっているお店で、握るのは現地の職人さんだけれど、おいしいネギトロが食べられるのだ。
閉店の直前だったけれど、昨日もきた日本人だなと思ってくれたのか、一貫ずつ気持ちよくオーダーさせてくれた。

土曜の夜に比べて、引きが早い日曜の夜。

すでに静かになり始めた旧市街を、ゆっくりと歩いて宿へ帰る。

うん、また来よう。


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ころのすけ
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