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「うちの犬が認知症になりまして」今西乃子 著 を読んで

しばらくネットギャリーの発売前の本読み&レビュー書きに追われていたら、こちらの読書日記がおろそかになってしまっていた。

 年明け最初の個人の読書記録は、うちの犬(コ)が認知症になりまして。この犬と書いてコと読ませるのがミソ。

この未来ちゃんという柴犬は子犬時におそらく虐待に合い、片眼は潰され、脚も切られているという、信じられない境遇のワンちゃん。

でも幸せな夫婦に引き取られて、幸せな犬生を送り、命の授業で未来ちゃんと数えられないほど、全国の小中学校をまわっていたのだ。

そんな未来ちゃんが認知症になって、夜泣き徘徊、おしっこも垂れ流し。そういう奮闘記録が細かに書いてある。

毎章の最後に、ばあちゃん犬未来のここがポイントというのが全部で15あって、これが非常にためになる。

未来ちゃんは17歳で認知症になったという。長生きだからこそ発症してしまう病。

そしてうちの柴犬は、来月で16歳になる予定で、今のところは、目が見えないのと耳が遠い、腰が曲がり足が遅い以外は、介護まではいってない。

昨秋、針治療を受けてる獣医さんに勧められて、発売されたばかりの認知症予防サプリメントを定期購入しているのだが、発症前にはじめる大切さをこの本で知った。

うちの犬は、耳が遠くなるのと同時に、なぜか声を出さなくなって久しい。寝言や、シャンプー等の嫌な事をされる以外は、しーーーーん。。。

それはそれで気になっていたのだが、夜泣きの大変さに比べたら、夢のような話なのかもしれないと実感した。

子犬を飼い始めた時は、まさかこんな老犬の姿は誰も考えないと思う。わが犬(コ)には1日でも長生きしてもらい、こういう楽しい毎日が永遠に続いて欲しいと思う。

でもさすがにうちの柴犬を見ていると、確かに老化の一途をたどってる。
そういう意味で、今出会えて本当によかった一冊。
最期の未来ちゃんの穏やかな旅立ちには、涙を禁じえなかったけれど。

うちの犬も、これからもっと変化が出てくると思うけれど、この本を参考にして、色々と心の準備の出来た年明けだった。