「死に山 世界一不気味な遭難事故 《ディアトロフィ峠事件》の真相」 ドニー・アイカー著 を読んで
猛暑に読むのにぴったりな、1959年2月1日に起こった氷点下の雪山の遭難事件のノンフィクションである。
冷戦下のソ連で雪山登山の若者たちが、何故か靴もはかずにテントを破って外に出て、亡くなったという不思議な事件に興味を持ったアメリカ人が、2012年に、ロシアに2度も渡り、テントがはられた真冬の雪山に足を運ぶのだ。
1959年1月末から、雪山行きの準備をしているところから始まり、彼らの死の真相にせまるべく、ロシア行きを決行する2012年の著者のドキュメンタリーが交互に描かれ