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個人的な教育の話22 人間が変わる方法は三つしかない

  教育の話を書いてあるわりには、私はそのメソッドの説明はあまりしていない。そもそもメソッドは学校の勉強で同じで、そのままでは使えない。
人は海の波や焚き火の炎のように同じものはない、だから自分自身でメソッドを作り上げるしかないと思っている。そしてロボットのように継続する。実はそこが一番難しい。
今まで、その辺りの話を書いているつもりだったが、話がとっちらかっていたので、ここで一度補足しておきたいと思う。

大谷翔平選手のファンになる
 私は子供達が自立するまでの長期工程表(人生計画第1章)のタスクを末っ子の娘2が大学を卒業した2021年の春に終えた。
そして、20年続けた会社を解散した。ようやく気楽に生きられると思った途端、今度は体が次々と崩壊して色々な病気になってしまった。これはある程度想定してはいたが、思ったより急速に訪れた感じだ。ちなみに今も故障中だ。

 仕事という大きなものが目の前から消えた。
「さて、どうするか?」今に不満は全くないし、明日死んでも悔いない。
そして、2021年の夏に本当に死にかけた。復活したが、やはり悔いは残ると思い直した。

 そして、その頃から大谷翔平選手を追い始めた。大谷祥平選手の凄さが、一体何処から来ているのか興味を持った。
そして気づいたが、あれだけ凄い人間に対してピーピー言って、格好つけて、足を引っ張る。揚げ足取りする人々がネットに意外といることだ。
逆に神格化する人々、やたら***は神だと言う。これじゃあ世の中が神だらけだ。当然だけどゴシップ記事は無視していた。でも、流石に長年連れ添った通訳の背信行為には驚いた。

 しかし、禍転じてではないけど、あの人間から離れたことで、大谷選手の周りが大きく変わった。
これで「人間が変わる三つの法則」の全てが揃ったのだろう。
計画通りに二刀流をやるためにエンゼルスへ、次はワールドシリーズへでるためにドジャースへ環境を変え、つき合う人間も変わった。
これで今年は一段レベルがあがって、凄いスターになっている。

人間が変わる三つの法則
(1)時間配分を変える。
(2)住む場所を変える。
(3)つき合う人を変える。
この三つの方法でしか人間は変わらない。

 私も経験から、この三つの法則は人間を確実に変えると思っている。
大谷選手はこれを高次元で実行しているように感じた。

 人間が変わる三つの法則だが、これを敢えて実行する人は少ない。
「これから頑張る」
「心を入れ替える」
こんな決意だけでは、また同じ状況へ戻ってしまう。そこから抜け出るのは難しい。そして、大方の人間がいい訳をする。
時間がない、お金がない、親が悪い、会社がクソだ。
アドラーの心理学でいう「人生の嘘」を言い続けている。

人生の嘘
 さまざまな口実を設けて人生の課題から逃れようとすることだ。人は誰でも自分を良く見せたくなる。それゆえ、できないことがあると、できない理由を山ほど考える。頭のいい人間ほどいい訳を繰り出して行動しない。アドラーはそれを「人生の嘘」という非常に厳しい言葉で断罪している。

 人間が変わる三つの法則は子育てと教育にもあてはまる。私は子供達に対して同じ様なことをしていた。当時はこんな法則など全く知らずにいたが、自分で必死に考えて行動していた。

私の実際の行動
(1)時間配分を変える=人生に目標を決めて工程を作る。(これはマネープランも含む)
子供達の教育をメインにして、20年にも及ぶ現場工程表のようなものを2004年に作った。そしてそのタスクを実行した。
また大谷さんのチャートと同じようなものを子供達も作れればいいが、子供達は凡人なので、それは無理。私はそれが出来るようにサポートした。
 
 この記事には、そのマネープランも含んだ20年近い人生の工程表を作り、実行した話を書いている。
お金がないから子供を作らないは「人生の嘘」だと思う。一度生涯年収などを計算してみたらいい、それがたんなる思い込みだと分かる。

大谷さんの有名なチャート

大谷チャート

(2)住む場所を変える。=文教圏へ引っ越しをする。(これが一番難しい)
 私は、息子が小4、娘1が小1、娘2が幼稚園の春、学校の多い東京の文教圏と言われる多摩郊外へ引っ越した。同時に定住したいので、転勤と移動の多い迷走する某大手電気会社を早期退社した。それと同時に家のローンも抱えた。その後、新しい子会社の起業をやらしてもらい、その会社を軌道に乗せた。その話はここ。

(3)付き合う人を変える。=学校を厳選する(偏差値で選ばない)
息子は男なので、社会の荒波に耐えられるようにと都立高校へ通わせた。部活のバレーボールをすることで、息子はその難題をクリアーした。

 娘達、女子は中二病の頃に大きく躓く、つき合う人間で大きく変わる。友達の影響が男より大きい。だから私学の中高一貫の女子校へ通わせた。

 中高一貫の女子校は女の子を自立させる。(個人の意見)
「これ、重たいから、だれか持ってぇ」そんな事を女子校で言っても無視されるだけだ。男に媚びる、男で揉める。そのリスクが減り、友達と本音で付き合える。

 中高一貫の女子校の先生曰わく。
「中学時代、中二病から憎み合っていた子達が、高校で無二の親友になる」
それでもイジメとか友達に問題があれば、私学なら学校を変えればリセットする。「頑張る、努力する 辛抱する」では何も変わらない。

ここでは幼児教育、これを勘違いしている人が多いので敢えて書いてみた。

学校のIT化の妄想
 ここから新しい話題。
私は2000年以降、学校建設ラッシュ時に、学校のIT化とその保守などを一つの仕事としていた。

 私の仕事のメインはIoTだった。学校の設備を情報ネットワークに繋ぎ制御して省エネする。国の補助金も利用して幾つかの学校へ導入した。毎日の省エネ率をパソコンで監視して、その省エネ量をCO2換算して毎年国へ報告していた。20年以上前に、今盛んに実施されている省エネシステムを導入していた。また普及のためプレゼンもしていた。しかし既存の設備屋は面倒だと言ってあまり乗り気ではなかった。

IoT
モノのインターネット(物のインターネット、Internet of Things、IoT)とは、様々な「モノ(設備)」がインターネットに接続され制御する仕組み。つまりIP化した通信プロトコルにモノを対応させる。

 現場は小学校、中学、高等学校だった。そこで児童、生徒、先生、教育委員会の人々を客観的に20年以上見続けていた。生徒は世代で言うと今の30代以上になる。

 この時代、学校におけるパソコンの普及は必携だった。しかしタブレット、スマホが普及しITがクラウド化し出した頃から、急速に教育効果が落ちているように感じた。
この頃から教師も違った人種になっていった。また学校はシステムの奴隷みたいになっていた。そして私達の教育システムの話が市場経済主義の話と重なってきた。

21世紀初頭の海外の学校教育
 一時期、海外の学校視察に何度も行っていた。2005年にフィンランドのヘルシンキの学校を視察をした。

 フィンランドの学校は教室で靴を脱ぐ、高校ではオートバイ通学がOKだ。アメリカ、フランス、イギリスと違い、子供達は自転車通学が多い。治安がこの頃はよかったが、今は一変していると聞く。

駐輪場
教室の前で脱ぐ
階段は憩いのスペース
ヘルメット

 当時はパソコンの普及と国語教育に力を入れていた。
「国語教育、読書をしてもらうためにパソコンやネットを利用する」と先生方は言っていた。その姿勢がぶれないので、現時点で脱デジタル化、タブレットを捨てたのだろう。

ノートを作れる子
 娘1,娘2は3才違いで、同じ私学の中高一貫の女子校へ通っていた。
娘1は秀才だったので、学校推薦で進学した。娘2は赤点からタッチアンドゴーの成績だったが、塾にも行かず希望大学へ進学した。息子も半年間くらい赤本を勉強しただけで受験し、それで受かっていた。

 子供達だがパソコンは使えるけど、学校の勉強の基本はノートだった。この手のノートが娘達の部屋には沢山置きっ放しにしてあった。
これを見た私は、「俺もこうやって勉強していれば、受験楽勝だったなぁ」と思ったりした。

ノート
ノート
もっと沢山あった

 今、授業をタブレットに保存してお終わり。手書きノートが消えている。全て学校が用意した一律のプラットフォームになる。そんな学校ばかりではないけど、文科省はそれを進歩だと思っている節がある。
これでは、個性のない子供達を効率よく作るだけじゃないかと思える。

Note 利用者の考察
 ここで余計なことを考えてしまった。「こんな子育てや教育のことを書いても読まれるのか?」ここに来て、そう思ってしまった。ついでに調べてみた。

 Note 利用者の3.2 割が20代、2.6割が30代、2.4 割が40代 1.2割が50代、0.7割が60以上の爺さん婆さん、100人いれば7人が高齢者となる。
そのほとんどが仕事している。無職、学生は0.5割程度。2020年時期のデータだけど割合は変わってないだろう。

 これに2024年の人口分布、つまり分母をみてみると、団塊ジュニア世代50代は分母が一番でかいのに1番Noteをやっていないことになる。ここが子育て世代だと思うが、団塊ジュニアのジュニアが意外に少ないのもわかる。

つまり20代、30代のNote 利用者が多いということになる。この世代が子育てメイン世代とは思えない。
以上、今回も話がとっちらかった。

人口分布


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