【第19話】霊能者との出逢い
今から10数年前、あるお坊さん(大学教授もされていた)が主催される『いのちの集い』という集まりが不定期にいくつかの寺院で行われていた。お話が楽しくテーマは仏教をはじめ、禅について、新興宗教とは、人の生き方など、ひとつのテーマに縛られることなく、何の話が飛び出すか毎回わからないのが面白く、何度となく顔を出していた。
そのお坊さんと顔なじみになったある集いで、彼が僕に
「多摩の百草園というところにS様という女性がお住まいなので、ぜひお会いしてきて下さい。」
と言い、名前と電話番号を書いたメモを手渡してくれた。
話を聞くと、S様は前世やこれから先のことがみえる、本物の霊能者ということだった。
僕は興味半分で、その数日後にS様に電話を入れてみた。
「いつでもいらして下さいね。」
という優しさのこもったお返事をいただき、後日S様のお宅を訪ねる約束をした。
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〜シタール奏者伊藤公朗人生の反省文〜
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