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ありふれた朝(175文字)

朝、窓を開けたら冷たい風がふぁーっとおでこに向かって飛んできた。

赤い色の落葉が乾いた音を立ててアスファルトの上を転がっていく。

もう一度風がふくと、はなみずきの枝が揺れて小鳥がないた。

雲の隙間から見える飛行機がゴーという音を響かせて上空を横切っていく。

秋の日のありふれた朝の新鮮な空気で深呼吸。ありふれた朝を迎えられたことがありがたいと思えた朝だった。

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