現職教育実技研修会「水彩画の指導法」
9月1日(金)、教職員の実技研修会を行いました。
長谷川 志津子 先生を講師にお迎えし、「水彩画の指導法」や「版画の指導法」などについて研修を行いました。
パレットの使い方や、彩色の注意点などの基本的な事項を学んだ上で、
「色の三原色」(本来はシアン・マゼンタ・イエローですが、今回は青・赤・黄で代用しました)だけを使って、混色の仕方を学習します。
テーブルに置かれた、野菜や果物、花などを、この3色だけを使って描きます。
3つの色を、パレットで混色し、色を重ねていくことで表現します。
混色や、濃淡を使って立体物を平面に表現する難しさを改めて感じながら描いていく過程で、つまづきやすい点に気づき、指導のポイントを学びました。
混色により微妙に異なる様々な色を出すためのパレットの使い方についても、ご指導いただきました。
短い時間でしたが、先生の「絶対に否定しない」指導により、表現の楽しさを感じることができました。
絵画に続き、版画の指導法についてもご指導いただきました。
版画における構図の大切さと、それを生かすために、どこを彫ってどこを残すかという細かな指導の在り方を、作品をもとに具体的に教えていただきました。
最後に、紙版画の特性を生かした表現の工夫についてご指導いただき、研修会を終えました。
図画工作科は、表現や鑑賞の活動を通して、つくりだす喜びを味わい、感性や想像力、豊かな情操を養うこと等を目標にしていますが、児童の発達段階に応じた様々な工夫や配慮が必要となります。
長谷川先生は、美術ばかりでなく、英語や道徳など幅広くご活躍されてきた、小学校教育のスペシャリストです。
先生のご指導から、教材理解・児童理解の大切さ、子どもを思う情熱こそが、私たち教員のベースであることを、改めて教えたいただきました。
今日の研修で学んだことを、子どもたちの指導に生かせるよう、努めてまいります。
長谷川先生、お忙しい中、ありがとうございました。
なお、今日、職員が描いた作品は、「研修の跡」として職員室わきの渡り廊下に掲示し、「学び続ける姿」を子どもたちにも見てもらっています(恥ずかしいですが……)。
来校された際は、ぜひご覧ください。