買い物は出口戦略まで考えて
ずっと捨てたいけど捨てられなかった物。
重い腰を上げて年末にやっと手放すことができた。
こちらのモバイルバッテリー。
今から7年前。
車で日本一周をしていた時に使っていたもの。
ソーラーで充電できるため、車内の日の当たる場所において充電しながら使っていた。
このモバイルバッテリーはかなり大きくて重い。
日本一周中こそ役に立ったが、日頃持ち運ぶのには向いてない。旅が終わってからはずっとクローゼットに眠っていた。
部屋の片付けをしていて、断捨離したいなと思ったのが2〜3年前。でもモバイルバッテリーは捨て方が特殊なためずっと後回しにしたままだった。
モバイルバッテリーは、一般ゴミにはもちろん、不燃ごみとしても出せない。
リチウムイオン電池はゴミ収集車の圧縮板やゴミ処理施設の破砕機によって潰されると、発火・爆発する危険性が高い。
ゴミ収集員の命が危ないし、怪我をしている例も多数報告されているようだ。そして、爆発によるゴミ処理施設や収集車への被害も大きく、修繕には数億円かかることもざらにあるようだ。
そういう事故を知っていたからこそ、数年モバイルバッテリーを捨てられずにいた。
ずっと処分しなきゃと引っかかってたが、今年こそ手放すぞ!と重い腰を上げた。
ネットで処分方法を検索し、まず持っていたのは家電量販店。しかし、「リサイクルマークが付いてないので回収できない」と言われてしまった。
家電量販店で回収できるのは、リサイクルマークが付いていたり、小型充電式電池のリサイクル団体「JBRC」の会員企業が製造したモバイルバッテリーではないとダメらしい。
私が持っていったモバイルバッテリーは、当時適当にネットで買ったもの。海外製品だったのかな?とにかく回収はしてもらえなかっった。
次に考えたのが、製造元に引き取ってもらう方法。
一応企業名が載っていたので調べたが、問い合わせたりするのがめんどくさくてやめた。
最終的に手放したのは、役所の回収ボックスに持っていく方法。
「自治体名 モバイルバッテリー」で調べると、回収できる場所一覧が出てくる。それをみて家電量販店に持って行ったのだけどダメだったので、区役所に持って行ってみた。
回収ボックスが置いてあったので、そこに入れてやっとモバイルバッテリーを手放すことができた。
あー、長かった。
もうこんな捨て難いものは買うまいと誓った。
それでもモバイルバッテリーは必需品。毎日は使わないが、旅行など長く出先にいる時は持っていたい。
ちなみに現在私が使っているAnkerのモバイルバッテリーは、先に書いた【JBRC】の会員企業であるため回収してもらえそう。あと、Ankerのホームページには回収サービスの案内がしっかり書いてあった。
結局ネットで適当なものを買うのではなく、有名企業の物を買っておけば間違いないのかなと。有名な企業は適切な処分方法までちゃんと書いてくれてるはず。
(ちなみにリチウムイオン電池はモバイルバッテリーに限ったことではない。上げたらキリがないので書かないが、全ての充電式家電は処分方法に注意が必要。)
◇
物を手放すのは労力がかかる。
場合によっては処分費用も発生する。
現代社会は、大量生産大量消費の時代だ。
昔のように【一生もの】といって箪笥や鏡台は買わないし、裾上げやほつれを縫って服を着続けるようなことは滅多にしない。
一生使う!と言って買ったブランドバッグやジュエリーも、トレンドではなくなったり年齢に合わなくなったりして使わなくなる。一生住む!と思って買った家も、諸事情で住めなくなることがある。
どうせ今日買ったものも、近い未来に手放すことになるのだ。
だったら、買う時から手放す時のことを考えておいた方がいい。少なくともモバイルバッテリーに関しては、手放す時のことを考えて企業を選んだ方がいいなと学んだ。
買い物は慎重に。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。