ポメラの新機種が出ました お詫びとお礼 そして思索
ポメラの新機種が出ました 。型式はポメラDM250 となったようです。
価格は税抜き54,800円とのこと。税込みになれば60,280円 。ついに6万円超えになります。
記事を読み進めていただくと分かりますが、納得の価格上昇幅 ではあります。
まずは感謝とお詫び
まずは、KINGJIMさん、開発を継続してくださって、新しい機種を出していただいてありがとうございます。深謝します 。
これからもポメラが故障しても心配することなく、新しい機種を買うことができると思います。
個人的には2台体制に移ったところなので、すぐには必要なさそうですが、どちらかがへたばった場合は、購入を考慮 します。
そして、次は小理屈野郎のnote記事の読者の皆様、結局は思った以上に早く新機種が出ました。予測を外してすみませんでした 。
DM250に関わる技適の登録が消滅していた、ということなのでもう開発が終わっている/開発し直しか(?)と思索してしまったのが小理屈野郎の思索の間違いの大きな分岐点となったようです。
重ね重ねすみません。
さて、新機種が出ましたので、それについての感想や考察をあげたいと思います。
DM200との比較 にも挑戦してみようと思います。
ちなみに、今回の記事はポメラDM250の公式ホームページとアップされた公式マニュアル、そしてTHECHNO EDGEのハンズオン記事を参考 にしながら思索しています。
更新ポイントはハード的なことと、ソフト的なことに分けて思索していくことにします。
ハード的な更新
1.重量の増加
DM200は580グラム。DM250は620グラム。40グラムの違い ですがどのように感じるのかなあと思っています(それほど重くない?いや思いのほか重たいと感じる?)。これについては新機種のユーザーの方レビューを待ちたいと思います。
ちなみにスペック表を見ていると、筐体の大きさは変わらず。おそらくほぼ蓋(液晶画面のあるところ)はDM200と変化はないのかもしれませんが、キーボードや基盤が入っている底の部分は金型を起こし直しているか替えていると思われます。(TECHNO EDGEの記事から想像)
内部設計はマザーボードなどを中心にほぼ作り直したとのこと。
その上での40g増をどう考えるか、ということですね。
2.本体のストレージ容量の拡張
DM200は128MB。DM250は1.3GB。
DM200は本体のストレージ、こんなに小さかったんですね。びっくり。
そしてTECHNO EDGEによると、バックアップ用に1.3GB、ゴミ箱用に0.6GBを確保しているとのこと。これは内部的には別ドライブとしているようです。(後述します)
かなり堅牢なシステムになっているようで、SDカードなしの運用に対しても万全の布陣としているようです。
新機種はSDカードなしでも余裕ですね。ちなみに小理屈野郎はファイルの破損を極力避けたいので保存にはSDカードを利用しています。SDカードは32GB まで、ということでDM200と差はないようです。
また、SDカードを挿入してもちょっとした飛び出しがないように設計し直しているようです。細かいところまで目が行っていると思います。
3.USB-C端子搭載
やはりこれは搭載してきましたね。
スペックを見るとUSB2.0準拠 ということなのでUSB-Cに端子が変わっただけ、つまりPD対応しているかどうかは不明です。
モバイルシーンにおいて持ち歩くケーブルが減る人はいるかもしれませんね。
5.充電確認用LED搭載
充電中;オレンジ、充電完了;緑→消灯、赤;ローバッテリー と点灯し分けるようです
これはあった方が便利 だと思いますし、金型変更もそれほど難しくないのではと考えます(素人考えです)。
今までなら、いちいちひらいて、Alt+F2押下で確認する必要がありましたから。後述しますがソフト的にも充電関連の情報は拡張されるようです。
6.打鍵音の低下
本体構造を見直すことで、打鍵音がより静かになった 、とのことでした。
打鍵音を音声ファイルにしてHP上で聞けるようになっていますが、これではあまり分からないです。
ただし、底の方の筐体は作り直していると思われるので、実機を触ってみたいなとも思います。
実際に打ってみて、DM200と並べて比べてみないとわかりにくい のではないかと思います。
元々打鍵音はそれほど賑やかではないのですが、さらによくなっているのかもしれませんね。
7.カラーバリエーションについて
これは、小理屈野郎の以前の思索を少し外した感じです。
公式オンラインストア限定モデルとしてホワイトモデルを250台の限定販売を実施する 、とのことでした。ホディーはホワイトカラーですがキー黒いままのようです。
なるほど。これで売れ行きを見て、その後必要であれば追加で販売する、と考えているのかもしれませんね。
TECHNO EDGEの記事ではかなりきれいな感じだったとのことでした。
小理屈野郎的には今までのように黒系の方が汚れが目立たないような気がするのでホワイトモデルではなくても良いかなと感じています。
8.専用ケースの新しいバージョンが登場
DMC7 という型式です。
7000円。縦型のがま口のような構造をしているようです。
オンラインストアの詳細な説明を見てみました。
特徴は以下の通りです。
耐久性に優れたアルミ製
マチには伸縮性あり
とのことでした。なんとなくほしくなってきたぞ (笑)
これもおそらく購入される方が多数いらっしゃると思うのでレビューを待ちたいと思います。
重量は約462gとのことです。結構重たいですね。
※小理屈野郎の運用方式ではひらくPCバッグに裸のまま入れているので(かさばるので)、購入してもすぐには運用できないのではないか、と思われますが、単品の商品としての魅力はあります 。
ソフト的な更新(新機能)
1.バッテリー容量の向上
DM200は18時間の使用時間が公称でしたが、DM250では24時間にアップ しているようです。
これも重量増となった原因の一つかもしれませんね。
ポメラであるには長時間使用できる、というふうにキングジムは考えていたようで、それに対応したのだと思います。
小理屈野郎的には現在の容量でも十分納得いくレベルですが、これ以上持つというのも良いことではないかなと思います。
2.1ファイルあたりの保存文字数のアップ
DM200では1ファイルあたり10万字までの保存が可能でしたが、DM250では20万字までにアップ しています。
後述しますが、これはファームウェアのアップでDM200でも対応できる可能性がある と思います。
3.ATOKの進化
以下の機能を進化させたとのことです。
語彙数のアップ
文脈に応じた適切な変換
文節区切り誤変換の削減
おそらく、変換エンジンもさらにブラッシュアップされている のだと思います。文脈変換、文節区切りについても基本的には不満のあるレベルではないですが、さらにグレードアップして効率的な入力ができるのであれば歓迎 ですね(#^.^#)
これはさすがにファームウェアアップでは対応は難しいかも。
入力ミスを訂正する候補の提示(入力支援処理)
この機能についてはHPでは付記的に記述されていました。HPに示されている例をDM200で確認してみたが変更なさそうです。こちらは現状維持のまま のようですね。パソコン版ATOKのユーザー辞書の取り込みも可能
こちらも付記的に記述されていましたが、これはDM200でも以前から実際にできています 。
小理屈野郎の場合は、PCでの日本語入力より、ポメラでの日本語入力の方が格段に多いので、ポメラの単語登録をPCの方に移しています 。
ATOKPassportに対応しているATOKであれば、移した単語もクラウドで共有されるので、Android端末やiPadなどでも同じように登録されます。
4.シナリオモード追加
小理屈野郎はシナリオを書くことがないのですが、この界隈の方には大きな福音ではないかと思います。
芸人さんなんかでも利用している人が多い 、とのことなので、そういう方にとっては垂涎の機能ではないかと思います。
これと関連してですが、残念ですが小理屈野郎が期待していたアウトラインモードの追加はなかった です。
アウトラインモード1を今のアウトラインモードとして、アウトラインモード2としてアウトラインのみをすべて表示できるようなモードを今後もファームウェアアップなどの方法で提供してくれればなあと思いました。とりあえず、シナリオモードもファームウェアアップで対応できそうな印象を受けます 。
5.ゴミ箱、オートバックアップ機能追加
小理屈野郎的には、ファイルを消してしまってから「あー、しまった」的なことは結構長い間PCなどを利用していますが経験したことがあまりありません。ですので、ゴミ箱的機能はあってもなくても良いです。ファイル名が16文字までしか表示されないので、フェールセーフ的機能としては良い と思います。
また、オートバックアップの対象は本体に保存しているファイルであって、SDカードに保存されているファイルは対象外のようです。
前述のように仕組みとしてはオートバックアップ、ゴミ箱にそれぞれドライブを振り分けて、なるべくファイルが壊れないようにはしているようです。機構的にはかなり凝ったことをしているのですが、このあたりの説明は、TECHNO EDGEのハンズオン記事を読まなければわからない感じでした。
そのあたりはサラッと発表では触れたのみのようです。キングジムの隠れた努力を観た思いがしました。
おそらくこれはユーザーの声を反映したものでしょうね。
こ以上より、DM200に対してはファームウェアのアップ、という方法では対応が難しいかもしれないな 、とも思っています。
6.正規表現検索機能追加
正規表現検索も小理屈野郎は利用しませんが、大部の文章を作成する人にとっては、これは置換などをする場合大きな味方になるかもしれません。
7.文字数カウントとバッテリー残量表示可能
これは良いですね。一番下の表示領域は真ん中あたりがあまりっていますので。ちょうど中央あたりに文字数、バッテリーマークのある横に容量のパーセンテージ表示が出る ようになるらしいです。
DM250のマニュアルを観てみるとどうやら文字カウントとバッテリー残量のパーセント表示は出たまま(表示・非表示を替えられない)のようです。
これも、選択ができれば良いのでは、と思われます。
これも可能であればファームウェアアップでDM200にも対応していただきたいな と考えます。
8.キーボード配列の対応拡張
ポメラの中でも一定数いらっしゃる親指シフター。
小理屈野郎はローマ字入力なのであまり実感がないのですが、親指シフトをする場合は、右手がもう1列分横にずれると非常に打ちやすいとのことで、「親指シフト2 配列 」を実装したようです。
USキーボードに慣れている人のためにUS配列 も選択できるようになっています。アンドロイドの携帯電話やタブレットに外付けキーボードとしてBluetooth接続をする場合、うまく日本語キーボードとして認識してくれない(US配列キーボードとして認識される)こともままあることなので、Bluetooth接続をしたときのみこのような対応でいなしても良いと思います。
ともあれ、詳細を見てみたい と思いました。
こちらもDM200はファームウェアでの対応は可能そう です。
9.QRコード転送にアンドロイド版が出た
同時にpomera syncへの対応は打ち切られた ようです。
pomera syncは、MacやiOS寄りのものなので、Android対応をすることによって、Mac/iOSとAndroid両対応となるのでこちらの機能は封印されたのかもしれません。
また、他社のサービスを使う場合は、いろいろと制約が出るのでポメラ単体(+スマホ)でなんとかなりそうな機能の実装が一番賢い解法だとKINGJIMも考えているのかも しれませんね。
その代わりpomera Link というソフトがアンドロイド版では登場しています。(後述します)
10.アップロード機能の改善
Gmailのセキュリティが5月30日に厳しくなったようです。それに対する対応を行っているようです。マニュアルを観てみるとOutlookへの対応は打ち切ったようです。
Gmailにこだわる必要は今の段階ではあまりないような気もしまうすが(他のメールサーバーを使うことで回避可能)、設定が面倒くさいそれの解説に手間がかかる、とサポート側の手間を考えるとこの選択肢はありだと思います。
おまけ;メニュー表示が英語にもなる
コソッと面白い機能を搭載しているようです。
これは、ひょっとすると海外でも販売しようとしていることを意味しているのかも、と勘ぐってしまいました。
台数がはけると、新機種投入が早くなる可能性もあるし、便利になる可能性もありますからね(^^)
海外でもポメラのような執筆専用端末がクラウドファンディングで発売されていて、結構好評だったようです。
その端末は日本語入力にも対応したらしいですが、日本語変換はまあ、普通のものみたいで、ATOKなどもちろん搭載されていません。
考察
今回は新機種のDM200とDM250について比較を交えながら思索してみました。
DM300とはならなかったということで、DM250は、DM200のソフト/ハード的なグレードアップバージョンである と考えられました。
新機能のうち特にソフト的な更新については、DM200でもファームウェアのアップデートで対応可能な機能はありそう です。
DM200のファームウェア更新はあるか
そこで、DM200のファームウェア更新はあるか どうかを考察してみます。
ソフト的な新機能のうちいくつかはファームウェアアップデートということで搭載してくるのではないかな 、と考えています。
2022年7月12日現在のところ、KINGJIMのホームページを探していてもDM200のファームウェアのアップデートはなさそうです。
DM250の販売が始まって少し落ち着いてから出てくれるとありがたいな 、と思っています。
pomera Linkを使ってみて
実際にダウンロードしてAndroidスマホ(SUMSUNG Galaxy s10)で使ってみましたが、QRコードを読むスピードはめちゃくちゃ速い です。びっくりするぐらい速い、といって良いのではないでしょうか?
DM250本体とこのソフトを使っている端末をWi-Fi接続できればポメラ内の必要なファイルを端末にダウンロード・閲覧・操作できるようです。
今のところタブレットだけ、携帯電話だけで完結するようなファイルを作ることはないのであまり惹かれる機能ではないですが、これもうまくいけばDM200でもファームウェアアップデートで対応可能かもしれませんね。
まとめ
ついに登場したポメラの新機種、DM250についてホームページの情報ベースではありますが、DM200と比較しながら思索してみました。
基本的な考え方としてはDM200のアップグレードバージョンという感じで、100から200というような大幅な変化ではないと考えました。
また、DM200に対してはファームウェアのアップデートで対応できると思われる機能もたくさんありました。今後のファームウェアアップデートに期待したいと思います。
小理屈野郎はつい先日2台体制を築いたところです。現在のDM200の使用感については全くといって良いほど不満がないですが、どちらかのポメラがハード的な故障などにっちもさっちもいかないことが起きた場合、DM250の新規購入を考慮したいと思います。
個人的に予測していたよりもずっと速く新機種が登場したので、2台とも長寿を誇ってくれた場合は、DM250はスキップになるかもしれないなと考えました。
新機種が出た、ということが一番うれしかったことです。
小理屈野郎は2台体制を敷いてしまったのですぐには購入はないと思われます。
2022年7月12日現在のDM200の価格を見ているとアマゾンのプライム会員の場合はさらに5%の価格が割り引かれるようです。(税込み25,460円)
ポメラを買おうと思っておられる方はDM200をDM250の半額以下の価格で速攻買うのも良いですし、最新機種を7月29日に向けて予約購入するのでもどちらでも満足できる と思います。
これから購入される方は、DM200の在庫が市場にあるうちは贅沢な悩みを抱えることができそうです。
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