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食べるものが馬鹿をつくる

何故なら、日々行っている食事によって、知らず知らずのうちにパフォーマンスが低下している可能性があるからである。

元々の能力がどんなに高性能な人だって、その能力を半分しか発揮できないとすれば、それは普通の人と変わらないだろう。
逆に、普通の性能の人だって、常に能力を十分に発揮できる状態が保てれば、普通以上の成果を臨むことが出来るはずだ。
何故なら多くの普通の性能の人は、その能力を十分に発揮出来ていないのだから。

私がこの考えに至ったきっかけは、2015年頃に流行ったデイヴ・アスプリーの著書『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事 THE BULLETPROOF DIET』だ。

この本の中では、食べる物や食べ方によって人間のパフォーマンスを低下させる原因として、以下のような症状があげられている。

  1. 血糖値の乱高下

  2. 慢性炎症

  3. 食べる物自体の毒素

  4. ホルモンバランスの乱れ

  5. 睡眠の質の低下

  6. 栄養不足

それらを解決するための基本原則をまとめておく。

高品質の脂質を主食にする

エネルギーの安定供給:脂質は消化吸収が緩やかで、血糖値を急上昇させないため、エネルギーレベルが安定する。  

ケトン体の生成:脂肪をエネルギー源として使うことで、脳と体が効率的に機能する(ケトジェニック効果)。  

細胞膜の強化:脂質は細胞膜の主成分であり、特にオメガ3や飽和脂肪酸は細胞の健康維持に必須。  

炎症の抑制:質の悪い脂質(トランス脂肪酸やオメガ6過多の油)を避け、良質な脂質を摂ることで、慢性炎症や酸化ストレスを減少できる。  

炭水化物を制限し、適量を摂る

血糖値の急上昇を防ぐ:炭水化物を摂りすぎると血糖値が急上昇し、その後インスリン分泌によって急降下し、エネルギー切れや集中力低下を引き起こす。  

脂肪燃焼を促進:インスリンが低い状態では体が脂肪をエネルギー源として使いやすくなり、体脂肪の蓄積を防げる。

炎症の抑制:精製された炭水化物(白米、小麦、砂糖)は腸内の炎症を引き起こしやすく、免疫機能を乱す。  

良質なタンパク質を適量摂る(過剰摂取は避ける)

過剰なタンパク質は糖に変換される:摂りすぎたタンパク質は「糖新生」というプロセスで糖に変換され、血糖値を上げてしまう。  

アンチエイジング効果:適量のタンパク質は筋肉の維持・修復に必要だが、多すぎると老化促進や腎臓負担になる。  

ホルモンバランスの調整:特にグラスフェッド肉や天然の魚などのタンパク質は、成長ホルモンの分泌をサポートし、健康的な体を維持する。  

反栄養素を避ける(グルテン、カゼイン、レクチンなど)

腸のバリア機能を守る:グルテンやレクチンは腸の透過性を高め、「リーキーガット症候群」(腸壁が損傷して異物が血流に漏れ出す)を引き起こしやすい。  

慢性炎症を防ぐ:カゼイン(乳製品に含まれるタンパク質)は一部の人で免疫反応を引き起こし、炎症を悪化させる。  

腸内環境を改善:反栄養素の多い食品を減らすことで、腸内の善玉菌を増やし、消化吸収の効率を高める。  

空腹時間をつくり、体脂肪を燃やす(断続的ファスティング)

オートファジー(細胞の修復機能)を活性化:16時間以上食べない時間を作ることで、古い細胞がリサイクルされ、細胞の若返りが促進される。  

脂肪燃焼を促進:断食時間中は血糖値が低く保たれ、体が蓄えた脂肪を燃やしやすくなる。  

インスリン感受性を改善:ファスティングはインスリンの働きを向上させ、糖尿病リスクを下げる。  

消化器官を休める:胃腸の負担を減らし、消化吸収機能を改善する。  

理屈は分かったが、これら全てで100点を目指すと続かない。だから、大事なのは60点でも一生続ける生活習慣として日常化することだ。
私は朝食をバターコーヒーにする生活を続けている。これだけで60点だ。後は、平日の昼食は基本原則を意識するが、週末の昼食や夕食は食べたいものを食べる。

パフォーマンスが上がっている実感は、確かにある。

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