見出し画像

2021年 大阪市立大学(後期日程)物理

↓問題


↓解答



2年連続束縛条件絡みの複数物体系の力学(実は2020年も束縛条件絡みの複数物体系の力学だから3年連続).難易度の感覚としては,難関大学って感じ.力学の計算が面倒くさい.
これくらいの問題の方が(黒板を使って話しをするには)たくさん話せることがあって楽しいんだけど,来年の補講で使うにはちょっと難しすぎるかなぁ….
こういう問題を娯楽として補講を行える教員が各科目で揃えばうちみたいな高校からでも受験最難関の大学合格者は出るんでしょうね.ただ,そういう教員が公立学校の一箇所に集まることは有り得ないことなので,それは夢物語です(県内の公立高校の数が大体100,1つの高校あたり50人の教員がいるとして(工業などを含めると本当はもうちょっと多くなるかもしれない)全体で5000人,その中で受験に使う教科の教員は多く見積もって4500人,単純計算1教科当たり900人.25人に1人が最難関大学を受ける平均的な受験生よりもできるとして,県全体で各教科あたり36人.理科であれば地学を無視すれば各科目12人.と思うと案外いけそうですが,人事配属を決める人たちに受験的な学力に関して見抜く力があるかと言われれば…(物理の新人教員を研修してくれる物理のベテラン教員の人は,運動方程式すらまともに考えることができないのに「物理の授業をすることを生業としている人」でしたから)).
もちろん,学校って受験だけではないですし,僕も受験制度には肯定的ではないですけど(勝負事は好きだけど),それでも地方を盛り上げるためにはそういう特化型の高校を設立するのもありだとは思うんですよね.生徒には寮を作って,配属する教員は,給料は公務員なので他の教育公務員の相場と同じとして(手当が出たら嬉しいけど),ただし配属されるには試験を解いて基準を満たした者のみが配属されるようにするとか(問題は予備校などに最難関大学受験レベル,もしくは大学1,2年度までの内容を想定しているとして外注すればよい).理数科,商業科のような○○科という非普通科が増えている昨今,こういう専門科があってもいいと思っています.まぁこんな計画は,口で言うだけなら簡単のバベルの塔なわけですけどね.


この記事は,関わりのある人だけでなくて,どこかにいるかもしれない旧大阪市立の,後期試験の,物理の問題,を解きたいというニッチな層(日本全国に一人いたらいいなぁってくらい)に向けても書いて,残しています.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?