![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158406815/rectangle_large_type_2_65b6590cc24d18551cca9a6b2d1fec93.png?width=1200)
私の婚活奮闘記 変わりゆく人々の恋愛意識
どうも、ばるせろなです。
婚活を通じて、同性・異性問わずいろんな人と会っていくと、必然的にいろんな価値観に触れることになります。
特に印象に残ったのは、人々がパートナーに求めるものの意識変化でした。女性側は共通認識がある程度出来上がっている一方、男性側は変化について来れている人間とそうでない人間で圧倒的な格差ができています。
そのため、婚活の現場ではしばしばホラーな展開が繰り広げられることになります・・・。
それでは、本編をどうぞ。
時代はスペックよりもコミュ力
これは数多くのカップルや婚活する人間を見てきたバーのオーナーさんの言葉だが、「以前は通じていた年収や学歴などのスペックゴリ押し作戦が、近年は通じなくなってきた」とのこと。
いくら年収が高くて頭が良くても、モラハラなど価値観に問題のある人間と結婚してしまうと、結局不満が蓄積されて離婚に至る。このような「社会的な学習」が進んだ結果、女性は「年収などが多少低くても、一緒に話していて楽しい男性」を求める傾向が強まっているという。
「会話を楽しくする」というのは、「会話に集中できなくなるノイズ」を排除し、「会話の今度を上げる」ための工夫を積み重ねてゆくことである。身だしなみを整えるのはノイズの排除だし、相手の言葉にタイミングよくリアクションするのは「会話の温度を上げる」ことに繋がる。
自由恋愛の空間においては、男性は会話が楽しくなかったり、見た目で足切りラインを越えられていない場合、目の前の女性とすぐにお通夜な空気になる。
私自身、会話の雰囲気で「あっ、今自分は目の前の女性に見切りをつけられたな」と感じる瞬間があって、「自分ってこんなにできなかったんだ」と凹むことは数知れず。
友人も職場の同僚も私の至らない点には気づいていたかもしれないが、関係値があるから言わなかったのだろう。もし婚活を通じてアウェイに挑まなかったら、フィードバックすらもらえず、自己認識が歪んだまま歳を重ねていただろう。(そう思うとゾッとする)
一方、男性の中には「年収が高ければ何とかなる」と考えてひたすら仕事に全力投球し、ある程度稼げるようになってから「ここから俺の無双伝説が始まる!」と目を血走らせている人間がいる。
そういう人間は男から見ても目線で分かる。まるでショーウィンドウに並んだ商品を物色するかのように、その場にいる女性を見渡すのである。そして、発言が「俺は価値のある男だ」という自己PRに寄り過ぎているのである。
当然、そういう人間を女性は敬遠するし、クレームが入って出禁になる場合もある。
人それぞれなワークスタイルとキャリア形成
婚活で出会う女性と話をしていると、世の中にはカレンダー通りの休みじゃない仕事がこんなにあるんだと知る。いや、休日に消費者として各種サービスを利用しているんだから当たり前なのだが、いつの間にか自分の視野が狭くなっていたことにハッとさせられた。
そこで、私は婚活で出会う女性と会話する際、生活リズムを頭の中で円グラフで思い描き、どのタイミングで連絡したり、日程候補を出したら相手にとって心地よいかを考えるようになった。具体的な質問ポイントは以下の通りだ。
・仕事はカレンダー通りの休みか
・シフト勤務があるか
・出社・退勤の時間は何時か
・毎日寝るのは何時頃か
・休日の起床は何時か
大体上記の5つを会話の流れで探り、相手にとって邪魔にならないバイオリズムの当たりをつけるようになった。過去の私は「お互いの心地よいリズムを掴むには時間が必要」という考えが強かったが、それは押さえるべきポイントを意識できていない自身の怠惰でしかないと気づいた。
また、時代を反映してか、男女ともに転職経験者が多い。しかも、男性は「夢を叶えるため」というロマンを求めた転職をする一方で、女性は「残業が少ない」「テレワークができる」「転勤がない」など、生活基盤を整えるための転職が目立つ。
いかに女性が「生活のリアリティ」を大事にしているかよく分かる。この点でいくと、全国転勤ありという自分の雇用形態も、お相手によってはNG条件になりうる。
また、このような女性の生活感覚を理解するため、私は読書のラインナップを「日常生活を扱ったエッセイ」にシフトすることにした。肉体改造ならぬ感性改造だ。「女の話はオチがなくてつまらない」などと切り捨てている場合ではない。「オチのない話で楽しくなれる(あるいは楽しく味付けできる)」ような感性を磨くべきなのだ。
この視点も1人で趣味の世界に耽溺していたら絶対気づけなかっただろう。
二足の草鞋を履いてる人は意外とたくさんいる
婚活のためバーに通っていた時期があったのだが、お店にお手伝いとして立っている人たちと話す機会が増えた。すると、日中は別の仕事をしているが、夜は空いてる日にここに来てお客さんとのコミュニケーションを楽しんでいるとのこと。
家とも職場とも異なるサードプレイスな空間としてのバー。特に女性は「自分の属性を知らず繋がりもない人と、恋愛トークをしたいし他人の体験談を聞きたい」という欲求がかなりあるんだなと分かった。
そうやって目線が外に向かっている人は、視野が広いし好奇心旺盛なので男女問わず魅力的な人が多い。
モテる人は普段からモテる生活をしているのである。
小手先のテクニックはすぐにボロが出る。私は"自分の当たり前"をアップデートする必要性を強く感じた。
やればやるほどに実感する。
婚活は、哲学だ