婚活失敗談 男にまつわる毛の話
どうも、ばるせろなです。
私はかなり毛深い体質で、悩まされることが多いです。今日はそんな私の毛にまつわる過去の出来事をご紹介したいと思います。
数年前のこと、マッチングアプリなど、オンラインの出会いではプロフィール写真が重要だと聞いた。そこで、プロのカメラマンに撮影をお願いすることにした。
オンラインで募集をかけたらすぐにカメラマンが見つかり、集合場所と料金を個別交渉してトントン拍子に話がまとまる。
ドラマの撮影にも使われる公園でいざ撮影。カメラマンとも無事に会えて早速写真を撮り始めるのだが、数枚撮ったところでカメラマンさんが手を止めた。
「あの〜、ちょっと鼻毛が出ているようなんですけども・・・」
敵は陣中にあり!
私としたことが、なんたる失態。大事なプロフィール写真を撮る日に鼻毛のケアを怠ってしまうとは。
一度トイレに退散するが、生憎手元に鼻毛切りバサミを持っていない。かくなる上は・・・ぬおおおおお!
私は鼻の穴に指を突っ込み、力の限り鼻毛を引きちぎった。
改革には痛みを伴う。大いなる目標を達成するため、彼らは尊い犠牲となったのだ。
気を取り直して写真撮影を再開。するとカメラマンさんが再び顔を上げる。
「指毛が生えていますが、写真には映らないようにしますね」
敵は陣中にあり!(2回目)
いやはや、恥ずかしながら指毛は全くノーケアだった。カメラマンさん曰く、「女性の中には指毛が生えているだけで無理」という方もいらっしゃるとのこと。
随分と女性目線の評価に詳しいなと思って聞いてみたら、結婚相談所を運営する女性たちとコネクションを持っていろいろと情報を仕入れているらしい。
今の時代、写真を撮るのが上手いカメラマンさんはたくさんいるので、婚活事情など情報の付加価値も付けることで単価を上げようとしているようだ。
このカメラマンさんは男性なのだが、気を付けているのは「アドバイスの言葉がキツくなりすぎないようにすること」とのこと。結婚相談所を運営する方は優秀な成績を収めてきたバリキャリ女性が多いのだが、彼女たちはとにかく婚活をする男性をボコボコに叩きのめすような言い方をする人が多いらしい。
言っていることがいくら正しくても、言い方がキツイと心が折れて婚活自体を辞めてしまう男性もいる。なので、なるべく柔らかな表現で伝えることを心がけているという。
前向きに質を追求する姿勢に、同じビジネスマンとしてちょっと勇気づけられた。
さて、先ほども書いたように撮影場所は公園である。なので道ゆく人々が私の写真撮影の様子をチラチラと見てくる。うう、若干恥ずかしい・・・。
そんな時、カメラマンさんが再び声をかけてきた。
「シャッターを押す瞬間、目が泳ぐ癖がありますね」
敵は陣中にあり!(3回目)
ああ、これは1人では絶対気づくことができなかっただろう。スマホ時代になって目まぐるしくいろんな情報を摂取しているうちに、集中力が低下して、目線が忙しなく移ろうようになってしまったのだ。
人と対面で話していても、周りをキョロキョロしている人間なんて挙動不審以外の何者でもないし、気味悪がられてしまう。
つくづく他者目線は大事だなと思わされた。
こうして約1時間にわたる撮影が終わり、お金を払って終了。(料金は約1万円)
撮った写真以上に、自分の美意識の低さを思い知らされたのが1番の収穫だった。正直凹んだが、伸びしろだと思って取り組んでいくしかない。