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気づけば24時間韓国語 — 人生を変えた「推し語学」の沼

気づけば、韓国語の沼の底

「気づいたら、24時間韓国語漬けの生活になっていたーー。」

最初はただの興味だった。大学で出会った韓国人の友人が、日本語を流暢に話す姿に驚き、ふと思った。「私も努力すれば、外国語が話せるようになるのだろうか?」 その小さな好奇心が、まさか人生を変えるほどの「沼」への入り口になるとは思ってもいなかった。

そこから韓国語を学び続け、気づけば10年以上。資格試験に次々と合格し、ご褒美に行った語学留学は人生の思い出となった。社会人になっても、朝早く起きて勉強、休日も勉強。「いっそ韓国語を使う仕事をすればいいのでは?」と思った私は、ついに韓国企業への転職を決意。

そして今ーー

会社では韓国語しか聞こえない。家に帰っても勉強。読書討論会や韓国の通信大学、週1回のオンラインレッスン。気づけば夢の中まで韓国語。

もはや「勉強」ではない。韓国語が、私の生活そのものになった。

これは、そんな私の「韓国語沼」にどっぷりハマった物語。


1. はじまりは友人との出会い


大学で1人の友人と出会った。その子がたまたま韓国人だった。

彼女は流暢な日本語を話した。彼女の語学力のおかげで、私たちの距離はどんどん縮まった。彼女の姿を見ているうちに、「私も努力をすれば、彼女のように外国語が話せるようになるのだろうか?」と考えるようになった。

彼女の母国語である韓国語を通して見える世界は、どんな風景なのだろう。外国語が分かるって、どんな感覚なんだろう。

そんな小さな疑問と好奇心が、私を韓国語の世界へと引き込んでいった。これが、すべての始まりだった。


2. 気づけば10年以上!学び続けた理由と新たな夢

韓国語を学び始めると、面白いほどに手応えがあった。こんな気持ちは初めてだ。

今まで勉強はそれなりに頑張ってきたけれど、「努力した分だけ結果がついてくる」感覚がこんなに楽しいものだとは思わなかった。単語が聞き取れるようになり、会話ができるようになり、気づけば資格試験もどんどん上の級に合格。「もっと話せるようになりたい」という気持ちが、学ぶ原動力になっていた。

就活が終わり、大学4年間頑張った自分へのご褒美として、3週間の語学留学に行くことにした。語学留学の費用を貯めるために、3つのバイトを掛け持ちしながら準備。そうまでしてでも韓国語をもっと深く学びたかった。

社会人になってからも、仕事が忙しい中で毎朝早く起きて勉強し、休日も韓国語漬け。何をしていても、頭の中は韓国語のことばかりだった。そして、ある時ふと思った。

「いっそのこと、韓国語を使う仕事をすればいいのでは?」

そうして、韓国語への情熱が「韓国企業で働くこと」への夢と変わっていった。


3. 仕事も生活も韓国語に染まる ー 韓国企業就職 & 引っ越

韓国語に出会って10年以上ーーついにその日が来た。

韓国企業への転職が決まったのだ。しかも、職場の同僚は全員韓国人、さらに女性社員は私ひとり、そして業界未経験。奇跡の採用だ。

後になって社長に「なぜ私を採用したのか?」と聞いてみると、返ってきた答えはこうだった。

「決め手は、応募者のなかで一番韓国語がうまかったから。」

10年の独学が、ここで実を結んだ。この言葉を聞いたとき、あまりに嬉しくて泣いてしまった。

新しい環境で全力を尽くすため、そして仕事以外の時間も韓国語の勉強に充てられるように、思い切って会社の徒歩圏内に引っ越した。申し訳ないことに、当然旦那も巻き添えだ。でも、「ゆうほの夢のためなら」と、物件探しから引っ越しまで全面的に協力してくれた。

仕事だけでは満足できず、もっと韓国語の知識を深めるために、韓国の通信大学に入学。さらに、読書討論会に参加し、週1回のオンラインレッスンも続けている。

朝起きて勉強、出社して韓国語漬け、帰宅後も勉強、寝ても覚めても韓国語。ついには夢の中にまで韓国語が登場するようになった。

24時間韓国語。まさに、韓国語に染まりきった日常がここにある。


4. 「推し語学」がくれたもの ー 24時間韓国語生活の先に

気づけば、私の人生は韓国語でいっぱいになっていた。

朝起きて韓国語のニュースをチェックし、仕事では韓国語で会話し、帰宅後は韓国語で読書や討論会。週に一度のオンラインレッスンでさらに磨きをかけ、韓国の通信大学で知識を深める。寝ても覚めても24時間韓国語生活

「語学を学ぶ」って、単に単語を覚えたり文法を勉強したりすることじゃなかった。

韓国語を通して、私は新しい世界を手に入れた。

言葉を学んだことで、異なる文化を理解し、考え方の違いに気づき、人とのつながりが広がった。韓国語を学んでいなかったら、出会わなかった人、知らなかった景色、感じることのできなかった感情がある。

そして何より、「好き」という気持ちを追いかけたら、人生そのものが変わってしまった。

「推し語学」としての韓国語は、いつの間にか私の人生そのものになっていた。

これからも、私は韓国語と共に生きていく。



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