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【現像 #35】 望遠レンズで主題を明確にしよう

はじめに

超広角域や広角域の画角って、なんでもかんでも画角に入り込んでくるから難しいことを【現像 #33】で述べました。であれば画角を狭めればいいんじゃない、っていうのが今回のお話です。




主題を明確に

写真には普通主題がありますよね。何に惹かれてそれを撮ったのか。でも写真の中にいろいろ入ってきて、「これ、どこを見ればいいの?」なんて言われてしまうとちょっと残念ですよね。

そんなときに役に立つのが望遠レンズです。望遠レンズは遠くの物を引き寄せるとともに画角も狭くなり、画角内には「これを撮りたかった」が占める割合が大きくなります。その結果不要な物が入り込まずに画面整理できると思います。

さらに望遠レンズの特徴として、広角レンズに比べ背景ボケが作りやすい特徴があります。これとの合わせ技でさらに主題が明確になりやすくなります。



作品紹介

以下の写真は全てフルサイズカメラと70-200mmのレンズで撮りました。特に記載が無い限り焦点距離200mmでの撮影です。

(1) スナップ

店舗が並ぶ中、とある店舗だけに絞り、その中のディスプレイを主題としました。


人が画面に占める割合(大きさ)を考えて撮影距離をとりました。主題が適度な大きさとなり、そこに目が行くかと思います。


望遠レンズは手前の物もボケやすくなります。自転車にフォーカスを合わせました。


ちょっと画角を広げ、その場の状況が分かるようある程度背景を入れてみました。それでも主題は明確ですよね。

焦点距離:110mm


(2) 枝もの

小さい花がたくさんある場合、全体を撮る事もあると思いますが、何かいい感じに目を引く部分があったなら、望遠レンズで切り取ると作品性が出てくると思います。


目を引いた部分以外がなるべく前後に配置される方向を探すとそれらはボケてくれるので、主題が引き立ちます。


ピントが合ってるところとボケてるところとで分離してみました。
対角線構図!笑


(3) 野鳥

鳥は1羽を追うとかであれば望遠が必須ですよね。結果的に画角が狭まって鳥に目が行くかと思います。



(4) 草木・花

差し色になっていた葉に目がとまりました。背景の光源(葉の間の空)がいい感じのボケとなりました。


夕暮れ時、木の影が伸びていました。それとの対比で夕日に照らされた道に目がとまりました。


スポットライト的に日に照らされていました。周りにも咲いていたのですが、望遠レンズによって切り出すことが出来ました。


究極の視線誘導です。笑



おわりに

いかがだったでしょうか。
望遠レンズを使用すると比較的簡単に主題が明確になり、「自分、写真うまくない?」みたいな。笑
まずは成功体験を積んで、写真は楽しいな、と思えるようになるといいですね。

今回も読んでくださり、ありがとうございます。


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Kordie
自分の物書きがお役に立てたんだなぁと、感無量になると思います。それを励みに頑張ります!