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漫画万歳!(25) ~四月は君の噓~

マザーブレイン社の月報に投稿した記事を紹介していきます。2019年4月からスタートしたシリーズを多少の修正を加えて掲載します。取り上げているのは原則として完結した漫画です。気ままな個人的な感想ですので、ご意見は大歓迎ですが、あまり真剣なご批判は、泣きたくなるのでご容赦願います。

MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT
(2021年4月号)

4月(2021年)なので再読しました。
「四月は君の嘘」、新川直司による漫画で「月刊少年マガジン」(講談社)で2011年から2015年まで連載された全11巻になります。略して「君嘘」、略さなくていいと思うのですが、イマドキってことなのでしょう。アニメや映画でヒットしたからでもあるのでしょう(映画は、私が大好きな広瀬すずと山崎賢人が主演)。もちろん何月に読んでも全く問題ないのですが、なんかひっかかるタイトルですよね。

この物語は、ピアノを弾けなくなった元天才少年ピアニストの有馬公生が、型破りな美少女ヴァイオリニスト宮園かをりと中学3年の4月に出会って始まる青春ラブストーリーです。この「青春ラブストーリー」という分野がどうにも苦手で、なんか恥ずかしくってムズムズする感じがするんですよね。異世界物より別世界な感じがしてしまうのです。

でも男性が描いたと思えないかわいい絵で、話題にもなっていたし、何より天才の話が好きなので手にとってみることにしました。どう書いてもネタバレしそうで説明が難しいですが、重いテーマなのにテンポのよさと登場人物たちの明るさ、そして音楽の力で、まさに音楽にのっているかのようにイッキに読んでしまいます。

以下、ご参考までに話題になっていたネタ

「はじめの一歩」の森川ジョージが「漫画の最大の弱点の一つを完全に克服している。音が視える。」と絶賛

(コミックス2巻の帯)

「ONE PIECE」の尾田栄一郎は、自身が嫉妬した漫画を告白。「締め切り前でちょっと気分転換のつもりだったのに 全巻読んでしまって こっちが原稿落とす所でした」「グイグイ引き込むんじゃないよ!」とコメント。音のない漫画が苦手とする「“音楽”の表現がまあ見事」と絶賛。

一流が嫉妬したスゴい人

音楽好きはもちろんですが、音楽に疎い人でもハマれます。トラウマを抱えている方、壁にぶつかっている方、汚れた心をリセットしたい方、キュンキュンしたい方、泣きたい方には特におすすめです。


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