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漫画万歳!(8)~ウォークライ~

マザーブレイン社の月報に投稿した記事を紹介していきます。月報の空きスペースに挿入しているので、月によって長さがいろいろです。この連載は気ままな個人的な感想ですので、ご意見は大歓迎ですが、あまり真剣なご批判は、泣きたくなるのでご容赦願います。

MOTHER BRAIN MONTHLY REPORT

長年住んだアパートを引っ越すことになりましたが、引越し荷物の中で一番多いのが漫画です。背丈ほどの高さに箱詰めされて部屋を占領しています。本当に大事なのだけを手元に置いて、あとは古本屋に売って他の人に読んでもらった方が漫画も幸せだろう! と、まず読み返すことにしました。そこで、ラグビーワールドカップの余韻を楽しもうかと「ウォークライ」を出してきました。

「少年ビッグコミック」で1980年~1981年に連載された竜崎遼児のラグビー漫画です。どうしようもない札つきの不良少年を全国から新設高校に集めてラグビー部に入部させ、ラグビーを通して更生、やがて日本一をめざす! という青春熱血スポ根漫画です。

(以下、ちょっとだけネタばれ)
決してギャグ漫画ではなく、むしろシリアスで暴力シーンなどはリアルで目をそむけたいものもあるのですが、ストーリーのハチャメチャぶりはスゴイです。校長先生が元日本代表、いきなり監督が女性で部員反発、いきなり名門高校と戦って大敗、悔しくてやる気になってメキメキ上達、でも高体連から認められずに大会に出られず、相手がいなくてふてくされてたら校長のコネでニュージーランドチームが来日して対戦、やっとまともになったら審判殴ってまた追放、その後は刑務所チーム、、、そりゃ、たしかにまともに日本一になるわけはないと思いましたが、なかなか現代では考えられないストーリです。でも当時からニュージーランドを意識して世界をみつめていたところは素晴らしい、芯はラグビー愛、いつの間にかアツくなって読み耽ってしまいました。

いやぁ~、面白かった! これはやはり名作です! ・・・ということで、古本屋に売るのはやめて、もとの箱にしまわれてしまったのでした。こうして引っ越し荷物はいつまでも片付かないのでありました。

2019年11月号より




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