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漫画万歳!(18) ~寄生獣~
マザーブレイン社の月報に投稿した記事を紹介していきます。2019年4月からスタートしたシリーズを多少の修正を加えて掲載します。気ままな個人的な感想ですので、ご意見は大歓迎ですが、あまり真剣なご批判は、泣きたくなるのでご容赦願います。
(2020年8月号)
漫画好きな方ならすでに読んでいる方も多いと思いますが、漫画をあまり読まないという方にもぜひとも読んで欲しい名作です。岩明均作で「モーニングオープン増刊」と「月刊アフタヌーン」で1988年から1995年にかけて連載された漫画です。
---- 地球上の誰かがふと思った「人類の数が半分になったら いくつの森が焼かれずにすむだろうか…」 地球上の誰かがふと思った「人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるだろうか…」 誰かがふと思った「生物(みんな)の未来を守らねば…」 ----
そんな出だしで、突如寄生生物が飛来します。地球を守るために飛来したはずの生物は、人間の体に侵入して、他の人間を食い殺します。何が正義なのかわからなくなりそうな中、謎の寄生生物を右手に寄生させた高校生・泉新一が、人間を守るためにミギーと名づけた寄生生物とともに戦いを始めます。
このミギーのキャラがなんとも言えずすっとぼけていていいのです。そして言語も人間界の知恵やワザも一瞬にして覚えてしまう天才っぷりは憧れてしまうほどです。
---- シンイチ…『悪魔』というのを本で調べたが…一番それに近い生物は、やはり人間だと思うぞ。人間はあらゆる種類の生物を殺し食っているが私の『仲間』達が食うのはほんの1~2種類だ。質素なものさ。 ----
別に人間の善悪を唱えるような説教くさい漫画ではありません。ミギーは、新一とともに戦いますが、それは人のためではなく、自分が生きるためというとてもシンプルなものです。そんなミギーが変化していく様子も興味深いもので、ちょっと名言集を集めてみたくなりました。