「ものづくり作家」という肩書き
フリーになって以来肩書きや自身について聞かれることが多々あり、何者にならなくていいという着地点を見出した僕はやや焦りながら肩書きとか自己紹介を書いたりしてワークショップを企画している。
夏に企画しているサマーキャンプの自己紹介の中で何気なく「ものづくり作家」と名乗ってみた。
「ものづくり」は字面と響きが可愛いから。
「作家」はさだまさしの「童話作家」という曲が好きなのと、大林宣彦が映画監督ではなく「映画作家」を名乗っていたから。
という理由はきっと後付けで、本当なんとなくしっくりくるから「ものづくり作家」を名乗るようになった。
自分で名乗っておきながら言葉として変だなということは口から出るたびに思っていた。そもそも作家とはものづくりをする人を指すのだろうから「ものづくり」にものづくりをする人という意味の「作家」をくっつけるのは馬から落馬するみたいな言葉なのだろう。
そんなことを思いながらも、響きが好きで、ものづくり作家を名乗っていたのだけれども、最近寝起きに肩書きを尋ねられて「ものづくり作家でお願いします」と言った瞬間何かがビビビとつながった気がした。それを急いで言葉として繋ぎ止めて気がついた。
僕はものづくりをしている作家なのではなく、ものづくりの"場所"やものづくりの"時間"のような「ものづくりの機会」の作家なのだ。
無意識で感覚が掴んでいたことが無自覚で言葉になっていて、最後に意識が追いついてくる。
そんなことが自分の中で起きていた喜びと感動が今ここにある。
そんなこんなで改めまして
ものづくり作家 こっぺ工房です。
よろしくお願いします。
6月8日のワークショップやります。
連絡お待ちしてます。