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子供より先に死ねない≪重度障害児子育て≫

『子供より先に死ねない』

障害を持つ子供の親はきっとこう思っている人が多いのではないかと思う。
私もその1人だ。
主治医に聞いたことがある。
無事に成長していけたとして、うちの息子はどのくらい生きられるのか。
少し考えて、主治医は「中年くらいかな」と言った。
長生きすればなんとかなるかしら。
私は病気でも懸命に生きた息子を看取りたい。
娘はいるけれど、娘に負担をかけるということはしたくない。
娘には娘の人生を生きてほしい。息子を背負わせたくない。
常々、そう思っている。

ところがだ。
9月に受けた人間ドックの結果が10月上旬に届いたのだが、精密検査が必要との書面が入っていた。
引っかかってしまったのは、乳がん検診のマンモグラフィーだ。
精密検査依頼書兼結果通知書には手書きで、『腫瘤・円形・境界明瞭・カテゴリー3』と記されていた。
急いでカテゴリー3というのがどんな状態なのか調べた。

1は、異常なし。
2は、良性(がんではない)
3は、良性、しかし悪性を否定できず
4は、悪性の疑い
5は、悪性

と、5つに分類されていた。
この3が私の今の状態だ。
なるほど。なるほど。。。

もし悪くて治療となれば子供たちといられない。大変だ。
マイナス思考の私はグルグルと悪いことを巡らせてしまう。

息子の支援学校から近い大きな病院で精密検査の予約を取ったが、取れたのは2週間先だった。
予約の日を待つ間、さらに悪いことをグルグルと考えてしまう私。
ストレスMax。。

そして、ついに今日精密検査に行ってきた。
もう一度マンモグラフィーをし、それからエコー検査をした。
結果、乳がんではなかった。
医師によると「嚢胞(のうほう)」というもので、嚢胞とは水分が入った袋のようなものらしい。珍しいものではなく、嚢胞の数が多い人少ない人の差はあれど、40代を中心に多く見られるのだそう。ただ、この嚢胞の内部に乳がんが見つかることがまれにあるのだそうだ。
検査結果が良かったため、引き続き年に1度の人間ドックを続けていけば問題ないだろうと思っていたら、医師から「次回は半年後にエコーに来てください」と言われた。
経過観察が必要ということなのだろうか。
マイナス思考な私はすぐにまたグルグルと考えてしまいそうになったが、ひとまずは良かったと思っておこうと自分に言い聞かせた。


自分の体ともしっかり向き合いながら、なるべく健康でいて、絶対息子より長生きしなければと改めて思った。









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