「紙の本は本棚に並べることに意味がある」という話
今回は「紙の本は本棚に並べることに意味がある」という話をしたいと思います。
近年、電子書籍が登場してから、紙の本よりも電子書籍を選んで利用している人が増えている様に思います。
電子書籍は嵩張らないし、軽くて便利です。
わざわざ本屋さんまで行かなくても直ぐに本を読めるという優れものでもあります。
それに比べて、紙の本は重たいし、嵩張るし、買いに行くのもめんどくさいし、不便!
そう感じている人もいるのではないでしょうか?
しかし、紙の本にもメリットはあります。
その一つが、部屋の本棚に本を飾ることが出来るという事です。
部屋に飾ってある本を見ることで、普段、自分は何に興味を抱いてきたのかを知ることが出来ます。
電子書籍にも本棚はありますが、わざわざタブレット端末でアプリを開かないと本棚を見れないので、ふとしたときに部屋に置いてある本棚から見られる紙の本の方が便利でしょう。
また、部屋の本棚に本を並べることで他人に自分はどういう人間なのかアピールをすることが出来ます。
具体例として良い話があったので引用します。
まだLGBTなんて言葉も一般的に聞かなかった頃、カミングアウトしてくれた生徒が「保健室にそういう本があったから、ここは話してもOKな場所やと思った」と言ってくれたことがある。
本を置く効果ってすごい。中身を見てなくても。私が保健室できいた性の相談は、本がきっかけとなったケースが結構ある
(https://twitter.com/beingiscare/status/1264348949386682370?s=19より)
本棚にLGBTに関係のある本が並んでいた事で、生徒は、保健室の人が性的少数者への理解がある人だと分かり、保健室に相談できたという話です。
もし、保健室の人が紙の本ではなく、電子書籍でLGBT関係の本を読んでいれば、恐らく生徒は、保健室の人が性的少数者に理解のある人だと気づかず、保健室に相談もできていなかったでしょう。
まとめ
私は、本棚は人を写す鏡の様なものだと考えています。
ふとしたときに部屋にある本棚を見ることで自分はどういうものに興味を持ち、何を考えてきたのか、アイデンティティについて考えることが出来ると思います。
昨今、紙の本は要らなくなると言われることもありますが、今回紹介した話のように、電子書籍にはない紙の本の良さもあるでしょう。
普段、電子書籍しか読まないという人もたまには紙の本を手にとって読んでみてはいかがでしょうか。