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ザ・プレイリスト#3 ペトラと保守おじさん sweet escape

開始60秒。 

北欧一の法律事務所の「若手」「女性」弁護士ペトラは説明する。 

変化を最も嫌う保守的な音楽産業と、妥協が一番嫌いなテック界の壁を崩すのは私しかいない。 

セリフによる説明というのは小説や映画、ドラマではあまり歓迎されないが、#3は一話に収まらないので仕方がない。 

例によって裁判に勝利したペトラ。事務所の廊下を早足にスーツ姿で「こんな日が続けばいいのに」「恋はデジャヴね」。 

昨今、タイムリープものが流行っている。 東リベ、映画「MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」(2022)。

ちょっと前、映画「LOOPER」(2013)をまっちー(映画評論家町山智浩)が紹介する際、引き合いに出していた映画が「恋はデジャヴ」(1993)だった。

アメリカ映画であるが、地方の土着的お祭りを取材するテレビキャスターが同じ日のループに陥る。そこから生き方を改めて見つめるラブコメ。 

同じ日の繰り返し。停滞。ルーチン。 

別に抜け出たいとは思わない。北欧一の弁護士事務所の若手ホープだし。

実はエクの相棒マーティンがペトラをフックアップしようと待っていたのだが。おそらく幾度もキャンセルされている。音楽業界の保守たるや、勝ち目がないからだ。 

そのタイミングで、ソニーNY事務所がパイレーツベイを撲滅しようと遥かスウェーデンまで出張っていた。
しかし上司は、ペトラでなく「シニア・パートナー」をアサインしたと知りブチ切れそうになる。 

上司は男性。シニア・パートナーとは役職が上のクラス。ペトラより上の。男性だ。 ここでもスンディン的保守おじさんたちが立ちはだかる。 

ドラマの設定は2004年で簡単に比較はできないが、 

2022年のジェンダーギャップ指数はスウェーデン5位(ついでに日本は116位)。 

そんな国でもこんなテンション下がる有様。 

ここまで開始3分。 




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