「才能」と書いて「じぶん」と読ませる本について思うこと
背景
会社から「ストレングスファインダーの上位10位を上司に報告すること」という命令に近いものが来て、モヤモヤしてたので書いてみた。
ストレングスファインダーとは「34の資質を、自分の中で順位付けして、より上位のものを活用しましょう」と認識している。
だから、「仕事で活用できればいいだろうし、チームで仕事しているならお互いの上位資質を認識してお互い活用し合えば、今までよりいい仕事できますよね」と主張したいのもわかる。
お前は俺の何を知ってんねん?
今現在の私、自分が本来やりたいと思っていた業務とはかけ離れた業務をしていると認識している。その上で、自分の苦手な役割で仕事をしている。
なので、現在の自分は、非常に自分らしくないと自認している。(自我を出して仕事をすることができた、前職までが異常だったのかもしれないが)
そんな状態でストレングスファインダーの質問に答えたら、現在の「よくやってる行動パターン」が上位資質として出ますよね。
転職前に受けた結果の10位以下の結果が、今回の上位5位に入って、
「私(ストレングスファインダー)の質問への答えの結果、あなたの上位資質はこれです!!」
ってドヤ顔決めて言われても、肯定できる訳ないじゃないですか。。。
本当の自分のこと、知らないですよね?
結局は、その一言に尽きる。
「現在の状況で、かつ私の動機の結果、ある資質が今は上位である」
と言う補足があるならば納得する。
つまりストレングスファインダーでは「私の動機」について語られてない。
自分自身の本質、自分らしさを知るために、
「その行動を取ったのは、なぜか?」と繰り返し、無意識の動機の部分を掘り下げていくことはしない。
ただ一つの物差し(質問群)を使って評価しているだけ。
ただ、ストレングスファインダーでは「私の動機」なんて必要ないのかもしれない。そんな深く内省して自分らしさを見つけたって、ビジネスにはなんの価値がないでしょうし。
動物占いよりもビジネスっぽくお手軽な方が研修やチームビルディングには使いやすい、とは思う(毒舌w
得意なことばかりやると、かえって状況が悪くなる
ストレングスファインダーでは、得意なことを活かすようにガイドしている。
それについては否定はしないけど、なんか考え方が違う。
人間、得意なことばかりではやっていけない。
社会でうまく生きていくためには、苦手なこともやっていく必要がある。
この辺については、いずれ別の機会にでも(予告
私のお気持ち表明
ただし、ストレングスファインダーが、フレームワークとしてダメだとは思っていないです。
資質に34個の名前をつけて、それぞれどんな強みなのかを説明することで、自己理解できることは良いことです。
実際に私にも新たな発見もありました。
また、チーム全員でやって、お互いの資質を認識することは良いことだと思います。
ただし、自分自身が肯定している「自分らしさ」とは関係なさそう。
他人が、上位資質を得意なことと勘違いしてしまうこと、評価対象にしてしまう懸念があるのであれば、自分の気持ちに反してまで今の上位資質を教える必要ないかな。
と言うのが今のお気持ちですが、上司に伝える場合は感情的にならないようにしないとね。。。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?