青い珊瑚礁
⑤旅行
「着いたーー!!」
「茜はしゃぎすぎ!でも来ちゃった!」
「旅行だー!」
「遊園地なんていつ以来だろう」
「私も社会人になると意外に来ないものよね。」
「確かに楽しみ方も忘れそうだよ」
幸せそうに笑い合う2人
「私あれ乗りたい!」
茜が指を指した先には
「いきなりジェットコースター!?」
「私はここで待ってるから2人で行ってきたら?」
「もしかしてお母さん嫌いなの?」
「樹里意外だった・・・」
「なんでそんな目で見るの!?」
樹里は絶叫が苦手なのだった
「いきなり乗るのが嫌なだけ!別に乗れないわけじゃないんだから!」
強がる樹里それを横目に2人はニコニコと笑い合う
「じゃあお母さん置いて行こうか!」
「そうだねここで待ってて!」
ジェットコースターに向かう2人
「わたしも乗る!」「樹里なら来ると思った」「早く行こう!」
三人仲良く手をつなぎながらアトラクションに向かう
「あー楽しかった!」
「死ぬかと思った・・・」
「なんか絶叫苦手なのなんか意外だったなー」
「そういえば話してなかったね。意外に苦手なんだよね・・・」
「話しながら食べよ!茜お腹すいて倒れそうだよ」
「ごめんごめん食べようか!」
「じゃあいただきます!」
仲良くご飯を食べてると星矢が席を立った
「ちょっとごめん電話してきていいかな?」
「ん?いいよー」「行ってらっしゃい!」
「茜行ってらっしゃいはおかしくない?」
「行ってきます・・」
星矢外に出る。
「なんか気持ち悪いな・・・」
頭を抑える星矢
「茜デザートでも食べる?」
「食べる!苺パフェ美味しそう!」
「女子会だね!」
ニコニコ2人で食べ始めると星矢が戻ってきた
「2人ともデザートなんか食べて・・・」
「甘いものは別腹なの、ねっ茜!」
「そうだよ!」「まぁ楽しそうで何よりだよ」
2人を優しい顔で見守る星矢
「さぁ食べたら行くぞ!早く食べないとパレード始まるから」
「忘れてた!!」「ふーなんとか間に合った」「走ったからお腹が…」
「お母さん無理するから」
「ほら2人とも始まるぞ」
薄暗い園内に赤、青、黄色と色とりどりの明かりで照らされていく
見てる人を現実とは違う世界に来たのかのようにそれは見事に幻想的に広がってる。
「綺麗〜」
「ほら見て茜!チャッキーだよ!可愛い」
「あれレックスだよね!」
まるで子供に戻ったのかのようにはしゃぐ樹里
「樹里は変わらないな」「どー言うこと?」
「出会った時の事を思い出すよ」
「それは星矢もでしょ?」
「なんか良い雰囲気じゃん」「ちょっと茜!」「良いじゃん仲良しな2人が大好きだもん」
夢のような時間はあっという間なのだが。
3人は園内を後にするまで笑いあっていた。
その幸せがいつまでも続くとそー思いながら
「茜寝ちゃったね」
「そーだね今日はいつにも増して楽しそうだったから」
「よっぽど楽しかったのね。ふぁー」
「樹里も眠そうだね」
「はしゃぎ過ぎちゃった」
「ホテル着いたら起こすから少し寝てな」
「うんありがと」
そー言って樹里は目を閉じた。
「今日はありがとな」
信号待ちをしながらそっと彼女の額にキスをする星矢
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