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彷徨うおっさん46 原因不明な心のもやもやの正体?(4/4) 色々消耗してもやもや、結局もやもやとは

 前回は、人に会ってもやもやする状況を防ぐ具体策について紹介し、そして「3.色々消耗してもやもや」する状況についても少々触れた。
 今回はその続きとしての要因と対策、そしてやや長くなるが、結局「もやもや」という得体の知れない自身の心身の不調について、どう向き合うかの自論まとめを述べたい。

<どこでひっかかりやすいか?>


 ルーティーンを作りたがるおっさんであっても、マンネリ化した日常が続くことで、何とも言えない感覚「こんなんでいいんだろうか?」を抱く。そしてその瞬間にもやもやが発生する。

 毎日が非日常であると疲れ切ってしまうのだが、かといって日常も1,2カ月続くと、一時の清涼剤が欲しくなってしまう。
 これは人間の性なのかもしれないが、ある程度その人間の性質を理解して備えておかないと、思いがけず急に消耗が生じてしまうように思う。

<どうやって解消するか?>


 対策には、日常の中に非日常を組み込みつつ、パターンを作るといい。

 若いころは大げさに言って、予定も立てず、思い立った時にレジャー等々を実行していたが、現在では固定の日や周期で実施する非日常を探すようにしている。

 例えば、定番の温浴施設を決めておいて、この時期、この頻度で行く。
 例えば、お寺やお友達の住む町など、定番の巡礼場所を決めておいて、決まった時期に決まった頻度で行く。
 例えば、ウナギなど、決まった食事を決まった頻度で食べる
 また、1年に1、2回程度は何か新しい場所に行く日を決めるなど。。。

 同時に金銭面を含めたリソースの見積もりを立てておく(ここでも見積である)。少し余裕をもって予算見積し、オーバーしないように工夫することも含めてレジャーを楽しむのが良い。

 非日常はパターンや定型化すると、非日常ではないと考えたり、楽しいレジャーでお金勘定は気分が台無しだなどと言う人も居るが、そうではないと思う。

 これは大事だから大きな文字で述べたが、むしろある程度定型管理して、予想外や無理を徹底的に避けておくことで、安全に非日常を満喫することができる。
 パーっと無計画にやるのはすごく刺激的だが、一時は良くても、結局どこかでブレて心が動揺する。また、恋人などの身近な大切な人がそのブレを吸収することになるため、結局そのことでモヤモヤしてしまうとも思う。

 どうしても予想外な展開を期待しているのであれば、余程余裕を作っておいて、あえて年に1,2度の無茶で我慢すると言った具合でどうだろうか?それも、誰も巻き込まずに、贅沢にたった一人で。

 おっさんは無理だが。。。かくも体力面、金銭面、生理面でスッキリすることの意味を自分なりに認識して、発散させるけど管理もする。この塩梅を整えることこそが重要であると思う。

4.結局もやもやするのは。。。


 お伝えしてきたとおり、多くのもやもやの原因は「あらゆる消耗」ではないだろうかとおっさんは思う。
 更にその深層に、現状の失態やトラウマがあり、逆に表層には誤った選択や状況解釈があるように思う。

 特に若い時分などには、嫌われたくない等の脆い心の働きがあったり、「ポジティブシンキングで乗り越える」「対話による共感でストレス解消」といった、世にあふれている、ややもすると本質とズレた易行に流されやすい。すると、大事なことを見失ったり、判断がブレてしまい、自分で自分の状況が分からない状態、即ちもやもやが生じてしてしまうように思う。

 原因が分かれば、多くのもやもやは回避できる筈だ。


 少なくとも確実に言えることは「不調には必ず原因があり、世間一般として述べられる原因で当てはめると不正確ということ。そして、対策も誤った易行に手を出すのではなく、結局自分で確認する以外に手はないと冷静になったほうが良いということだ。

 周囲との比較による漠然とした診断や、もやもやの対策として挙げられる尤もらしい易行(ポジティブや共感など)によって、多くの不調は正体が掴みづらくなってしまう。前後の状況と自身の変化を観察すると、その人個人に特有の原因、少なくともその存在があるであろうことは感じ取れると思う。

 本稿では一応、おっさんの経験と解消法を抽象的、具体的に述べてきたが、処方箋は人によって異なると思う。
 何にもやもやするか、どんなことで草臥れるか、性格、過去の経験(トラウマ)、目指すところ。
 おっさんの例も参考にはなるかも知れないが、結局は各々が自分の個性や生き方に応じて、自分で心を見つめるしかないのではと思う。

 色々な人がこうした例や体験を述べることで、気づきにはなると思う。心が萎えたときは、巷の分かり易いメソッドにばかり頼るのではなく。自分自身と、それらに近いと思われる実体験の話をみんなで交換して、大事にすると良い。


 心が萎えた時、本稿を思い出しつつ、願わくば、結論を急いで易行に走ったり、取り乱して感情的になったり、他者との過剰な比較を行なったりなどの誤った尺度を捨てられるよう、そして自分を見失わないようにとおっさんは祈る所である。


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