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meetupの運営を始めて1年の感想

お疲れ様です。小西です。

昨日ちょうど7回目のプロカンを開催しました。
キャンセルが多く少し寂しさはありましたが、初めての方も多い中でそれなりの会にはできたような気はしており、嬉しい感想もいくつかいただけました。

振り返ると、初回の開催がちょうど1年前でして大体2ヶ月に1回ペースで開催してきたことになります。

個人開催の新興イベントで毎度申し込みは25人前後はあり、connpassグループのメンバーも170名を超えているのは結構頑張っているんじゃないでしょうか。

1周年と年内最後の開催を終えたことを踏まえて、これまで運営してきた感想や考えてきたことについてまとめようと思います。



そもそも会を始めようと思った理由

  • 自分がこういう場を求めていたから

  • PdMとして、自分が何かを産み育てる経験をしたかったから

の2点が主です。

会の冒頭の挨拶でもよく言及しているのですが、職種内の専門的な話をする場は多々あれど、職種横断でフリーディスカッションをできるような場はオンオフ含めてもかなり希少な印象があります。

自分の知見を広げる・還元するため、世のプロダクト開発に携わる方の問題解決のためにはこういう場があると良いだろうというのが着想のきっかけです。

会に優劣はないですが、他の会ではあまりできないような体験、会話を創出できているのではないかと思っています。
毎度最速で応募してくださる方や「あまり他の会には行かないけどここは学びが多いからよく来ている」という方もいらっしゃりうちだからこその価値を出せているような実感があります。

また、自分自身もメインコンテンツのOSTでは実際のテーブルに入って話をしているのですが、自分の経験が他の方に刺さる場面があったり、名回答みたいなのを聞いてうなづいたりと毎度インプットとアウトプット双方で刺激があって面白いです。

自分で言うのもあれですが、ある程度当初意図していた場作りをできているものだと考えています。


運営コストを下げることの大切さ

会を継続する事を考えた際に、運営のコストを下げることは非常に重要だと考えています。

その点、うちは極小化できていると言ってもいいほど運営のコストが低い状態で運営をできていると思います。

そもそも、目標がなく趣味で開催をしているので自分たちの都合優先でスケジュールや頻度を考えていますし、
会場は企業様に提供していただいているので手続きや参加費の管理なども不要です。
また、LTなども行っていないので参加者さんとの下準備もないですし、ありがたいことに集客も毎度安定しています。

ですから、イベントページをコピペして微修正して公開したら、ちょこちょこ告知ツイートを流してあとは当日運営するだけ、ぐらいの流れで毎度やっています。

なので、次回開催を考えるときも重い腰を上げるみたいな感覚は全くなく運営メンバーや会場の都合が良い日を合わせるぐらいのノリでやっています。


OSTを採用している理由

「OSTというものを初めて聞いた」「OSTを使っているのは珍しい」という意見を度々いただくのでその理由について触れておこうと思います。


「OSTとはなんぞや?」という方には運営メンバーのさかいさんが書いている以下の記事が詳しいです。


プロダクト開発における問題解決という文脈にマッチしている

大きい言葉をあえて使いますが、プロダクト開発における相談事は往々にして技術的課題ではなく適応課題であることが多いです。


プロダクト開発で起こる問題は一見同じような事象でも現場や立場によって状況や捉え方が全然違うと思うのですが、この手の問題に対して一方的な情報発信で解決を図ろうとするのは筋が悪いのではないかと考えています。

チームやプロダクトの状況に依存した話が出るのがほとんどなので、テーマの起案者の状況を理解した上で意図を汲んだレスポンスが来ること、状況を想像した上で解を一緒に考える体験をできる方が身になるのではないかという意図でこの形式を採用しています。

参加者さんがまさに自分が話したいことを直接指定して話せるというのも気に入ってる点です。
起案さえすれば自分の気になるトピックについて話せる場を設けることができるということですね。


LT形式を採用していない理由

これは上述の課題の特性の話が主ではあるのですが、場のあり方の面でも考えがありました。

というのも、確かにLT +交流会形式も選択肢にはあったのですが、金晩に2時間という枠で運営することを考えるとその人が話したかったことがちゃんと話せることにフォーカスした方が良いだろうということを重視しました。

また、LT + 交流会形式だと登壇者とそうでない人とで交流会の過ごしやすさが変わるというのもネックの1つだなと考えています。

やはり自分の関心ごとをちゃんとぶつけられる場でありたいという思いが強のだなとこれを書いていて思いました笑


LTや登壇という営みそのものやそれを採用している会を貶す意図はないですが、うちにおいては上記のスタンスから登壇形式のコンテンツは採用していません。

「プロカン含めたコミュニティ活動での学びでこんな事をやりました」的な成果報告会のようなイベントを別軸でやるのはそれはそれで興味あったりはします。


OSTのデメリット

一応弱点もあるのでそこも書いておきます。

  • 参加者の性質や相性次第でトラブルが起こり得る

  • 「初心者にはハードルを感じる」という意見あり


参加者同士の交流こそがコンテンツであり、運営で参加者や話題をコントロールするわけではないので、話が噛み合わなかったり攻撃的な人が現れたりしたら問題になるなということは自覚しながら運営していたりはします。

幸い、過去にそのような経験はないですし、色んな人と話せることこそがリピートの原動力になっているので参加者の皆さんには本当に感謝しています。


ハードルについては文字通りでして、「OSTは議論に参加する必要があるので参加前はそこをハードルに感じた」という意見は今回いただきました。

「LT会はとりあえず聞くだけでもいいので」というのも本当にその通りで、比較的ハードルが高いのはその通りだと思います。

おそらくコンテンツは変えないのですが、初見さん歓迎の空気は作っているので興味のある方は勇気を出してきていただければなという気持ちです。

もし不安ならば「こんな感じでも行っていいですか?」的な連絡さえいただければ対応します!


感想を聞くのめっちゃ楽しい

自分が主催である手前、ネガティブな評価を直接言われることはないのですが、それを差し引いても会についての感想を伺うのは運営モチベになりますしイベンターとしても大変勉強になります。

OSTという形式の珍しさがよく話題に上がりますが、「モヤモヤしていたことが少し晴れた」「来週から試したいことができた」というリアクションをいただけた時が自分は一番嬉しいです。

こういった各人に寄り添った話ができることの価値の実感がこれまで述べてきた会の運営スタンスに作用している部分は大いにあると思います。


また、「家庭の事情で最近行けてなくてごめん!いつも企画ありがとう!」という連絡を最近いただくことがあって感動しました。

こういう方のためにもマイペース開催ではありますが、継続して場を残していきたいなという気持ちがあります。



ということで、1年のおさらいとして

  • なぜこの場を運営しているのか

  • どう運営しているのか

  • 運営をする楽しさややりがい

について簡単にまとめました。


運営コストが低いのでそんなに苦労した感覚もなく、色んな人と楽しく話せて学びもあってといいことづくめな取り組みをしているなと再認識しました。

次回開催は1月後半か2月頃の予定ですが、またご贔屓にしていただけると幸いです。

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