虫嫌いを克服させる千本ノック 31本目 セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ(背高泡立草髭長油虫)
以下の記事からの続きだよ。
その名もセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ。なげーよ。
生物和名日本選手権の優勝候補。
実は優勝できないんだけど…。
漢字にすると
背高泡立草髭長油虫
小笠原禿瓢箪髭長象虫
やはり負けたか…。
それはともかく、赤いアブラムシで、まあまあ綺麗だと思う。アブラムシって、どうしても、美的にうーんとなることが多いから。
アップいってみよう。
どう?
タイワンヒゲナガアブラムシが似ているんだけど、あっちは背中の一部が黒い。腹黒ではなくてね。あ、でも、腹部か。
初めて見て、調べたのは図書館で借りた『日本原色アブラムシ図鑑』。
ちょっと古い本だけど、やはり資料として買っておこうかなあと去年かなアマゾン飛んだけど、もう絶版で、中古ははるかに定価超え。そこまでしては…となってしまうね。
で、この図鑑にはセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシが載っていなかったような、いや、コラムに出ていたのか…。そんな微妙な位置づけだった、確か。
そんなこともあって、名前も超絶長いし、思入れのある昆虫。
ウィキペディアのセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシのページでは1991年に帰化が確認されたとあるので、『日本原色アブラムシ図鑑』出版の後の話だな。するとやはりこの図鑑には出ていないことになる。ネットで違和感から検索したのかなあ。
日本ではまだ30年ちょっとしか歴史がないということになるね。
セイタカアワダチソウ以外にもつくから、キク科の雑草で赤いアブラムシがいたらチェックしてみてね。セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシかタイワンヒゲナガアブラムシだと思うよ。背中が赤いか黒いかもチェックしよう♪
明治神宮は、ちょっと調べてもらえればわかるが、明治天皇・昭憲皇太后を祀るとともに、当時の学者たちが100年かけた壮大な実験場としたところでもある。
そのなかで新参者の外国からの昆虫が入り込んでいるというのも象徴的だと思うので、今回紹介した次第。
追記
間違えたかも!
別のアブラムシ(アメリカオニアザミについているアブラムシ)を『アブラムシ入門図鑑』調べているときに、あっとなった。
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシは尾片が淡色となっていて、薄い赤。一方、コウゾリナヒゲナガアブラムシは尾片が黄色。近似種として写真はないがノゲシヒゲナガアブラムシがいて、こちらは背面に斑紋がないと出ている。
撮った写真では背面をきちんと写しているものがないが、斑紋はないように思う。ノゲシヒゲナガアブラムシはググっても全然出てこない。多くの人が『アブラムシ入門図鑑』を参考にしているからだと思う。
『アブラムシ入門図鑑』には、セイタカアワダチソウにはセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシしか通常いないとも書いてある。
『アブラムシ入門図鑑』に出ている写真をよーく見ると、尾片が黄色っぽいのも写っている。もうちょっとググってみると、セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ、尾片は黄色~赤色と出ているサイトもあり、やっぱり大丈夫かな。
もがいたおかげで当初の予定で調べていたアブラムシまでわかっちゃった。わーい。