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吉本ばななの小説のタイトルと同じのほら、あれ、あれ、鳥の名がなかなか出てこない・・・

本日のB公園。

フユシャク探しもあったが、あまり期待せず、結果的に鳥撮りのみ。

15時のランチタイムに間に合わせたいので、超短期決戦。

フユシャク探しモードで公園内を歩くと、カサカサ、カサカサと柵の向こうの枯れ葉の上を何かが歩く音がする。

こういうときは、だいたいキジバトだ。

ハトというのは、キジバトにせよ、ドバトにせよ、そういう性質なのだろうか、ビックリするくらい近くまで寄れる。

なあんだ、やっぱりキジバトかと思った次の瞬間、反対の左の方から複数のカサカサ音。

どうせまたキジバトだろうと思いつつ、音源探すも、あれ、見つからない。

キジバトじゃないな。

ん?シルエット見えた。

が、すぐに擬態が見事にハマり、鳥の輪郭が全く見えず、その辺にいるのは動きでわかるが、なんだかさっぱりわからない。動きが止まると、低木の葉のない枝々と枯れ葉が重なる地面しか見えない。

あ!

あれだ、あれ、名前が出てこない。今シーズン、おそらく初か、忘れていて2度目かまだ3度目くらいのあれ、あれ、毎年こうなるな、吉本ばななの小説のタイトルと同じオンの名の鳥。

一説によると、春になると鳴かなくなるというのが名の由来の、あれ、あれ、ああ、出てこない…。

撮れた!

この300mmレンズ(35mm判換算600mm)の超望遠では、なぜこれで鳥が見づらいのか、さっぱりわからないだろう。

ぜひ想像してみてほしい。おなか側が見えず、背中側だけが枯れ葉を背景に見えている状態を。そして、距離は十分離れている。

地上にいるのは上の1枚しか撮れず。

樹上の最初の1枚。

見づらいであろう。

写真としては普通は失敗だが、私の写真はこれもあり。肉眼に近いから。ただし、肉眼の方が暗く写っているところがもっと明るく見えて、ずっと遠くに見えるという違いはある。だから、肉眼と同じというわけではない。美しく撮れた写真よりはまだ肉眼に近いということだ。

次の1枚。

これは右の方から飛んで来たムクドリだった。

ハイ、次。

逆光(笑)。すかさず露出をプラスに。ダイヤルを適当にまわして、明るくなってパシャッと。

以上。

もっと広いところならばふつうに簡単に撮れる鳥だが、こういう追いかけっこ、かくれんぼが楽しい。

またフユシャク探索モードで、でもあまりやる気なく(笑)、先を進む。

コツコツ、コツコツ。コンコン、コンコンかな、木を小さくたたく音が上の方からする。

近い。

間違いなくコゲラだ。アオゲラならばもう少し音が大きく、低い。

意外と見つけられない。

K林と違い、木が多く、さらに木が高いせいもあるだろう。

複数いるのは明らかなのに。なかなか見つけられないこのやきもき感が楽しい。

いた。

音を聞いてから3度目の正直。ファーストショット。

コゲラの擬態も見事である。

木をつついているときは音がして、動きもあるので、この画像よりずっと小さく見えるが、それでも、この画像よりはずっと見やすい。

今日一番多く撮ったのがこのコゲラだが、どの写真もいまいち。

木をつついた木くずが宙を舞う様子がかろうじて撮れたのが以下。

もっと盛大に木くずが飛んだ瞬間もあるが。鳥を撮るときでも私は連写しないのが基本なので、そういうのが写ることは偶然でないとなかなかない。

このあとも別のコゲラを複数見る。

明るいところで撮れた。

上の写真も音と動きがあったからわかったものの、最初、飛んで行った先を探した時にはさっぱりわからなかった。

この木肌と羽の模様、芸術的なマッチング。ぜひ上の画像、今いるところから5倍以上離れて見てみてほしい。

今実際に自分でも試してみたが、全然わからないよ!

もう1羽がこのコゲラめがけて飛んで来た。たぶんコゲラだが、ともにすぐ去った。

その先を追うと、2羽が次々にやや低いところに飛んで来た。枝にとどまったのは追ってきた方のコゲラのはずだ。ともかく、構え!

あっ、

シャッター切った瞬間に飛んで行った。#刹那遅れる おかげでけっこうカッコいい飛翔写真に!

画像が小さいのが残念。

追いかけっこは続く…と思ったら、あれ?

シジュウカラに変わってる。

シジュウカラも大好きなので、その先を追ったら、あれ?またコゲラでござる。

コゲラはもうこれくらいにして、時間も気になるので池を左回りに。

カルガモは撮る気もせずスルーしたが、ん?サイズ的にも、コガモ?

こっち見てるよ!撮ってから気づいたが。

左のたぶんメスもいっしょに。

今度は目を閉じた。

さらに左にいる個体。

やっぱりこっちを見ている。君たちはエクソシストですか?

そうそう、特にこの上の個体は、最初羽の模様を見たときは、タシギ?とも思った。ここで見たことはないけど、ちょっと願望も含めて。くちばしとんがってると面白いなと思ったけど、それはなかった。

枯れた水辺の藪にやはり見事な擬態。

ほんの少し歩くと、30代カップルだろうか、女はスマホを構え、男は見ていた。

ん?と構えたほうを見ると、アオサギ。

めっちゃチカ。これ、近すぎて入らないやつだ。

しかし、顔が隠れている。面白い絵が撮れそう。

カップル追い越して、少し離れ、さらに、枯れ葉?枯れ枝?が入らない角度を探す。

カメラを縦に構えないと全身は入らないなとやっていると、バサッと鳥が飛び立つ音にアオサギも顔を上げる。

んもぉ、これじゃふつう過ぎて面白くないよぉ。

ま、写真としてはいいんだけどね。

と、その8秒後には、撮れたあ。

上の飾りを入れるとどうしても足元が切れちゃう。

これって、眠いんだよね?そして、寒い。

ちなみに、ねんねしているコサギは以下に出している。

先を急ぐ。

オオバン。これまた近すぎ。互いに少し距離をとるも、これが精いっぱい。

かつてここにはオオバンはいなくて、バンがいたのだが、バンが営巣していたこともあったのだが(コンデジ時代だったはず、そうでなくてもフォーサーズ機で撮ったはずなのでかなり前)、今や立場が逆転した。

もう1羽いたが、撮るのはやめる。

すぐ先で、ジェッ、ジェッという地鳴き。

これはぜひ多くの人に覚えてほしい鳴き声。

このやぶ好きめ、と眺めていたが、やはり撮りたくなり、歩いてくる人の邪魔にならない位置を確保しつつ、狙う。

結論、下の2枚。

あっち見て、こっち見てだな。

時間もないので、その先に行き、予定通り曲がるところで引き返した。

おそらくさっきのと同じ個体だろう。品のあるおばさんがスマホ構えつつ、見ていた。さっき、後ろを振り返ったとき、一応またフユシャク探索モードに入っていた私以上にゆっくり歩いている人だった。その時も目が合った。

「なかなか撮りづらいですね。こういう藪が大好きで」となんとなく話しかけた。
「ウグイスですね」
「鳴き声でわかりますね。みんな、これ、知らなくて」
「鳴き声、覚えました」
「これを多くの人に覚えてほしいんですね。そこらの住宅地にふつうにいます」
「そうなんですか」

という会話をして別れた。時間があればもっと話をしたかったところ。

このあと自転車を超飛ばして、ランチタイム終了のオンタイムくらいに注文終了(笑)。

自転車こいでるときって、学校のマラソンなどで走っているとき同様、なんか、頭の中に激しく言葉が流れ込んでくる。

思い出したよ、鳥の名前。

ツグミだ!

単行本と文庫本の表紙カバーが異なるのは普通だが、似て非なるもので、どちらも魅力的だな。

『TUGUMI(つぐみ)』はだいぶ前に読んだ。全くピンとこなかったな。夏が去り行くことに寂しさを覚えたことは、それまでの人生でただの一度もなかったので、そういう感傷に浸る人生もあるのかとものすごく意外で、新鮮なものの見方だったということだけが強烈に印象に残っている。以来、夏の終わりごとにこの本のことを思い出す。その割にタイトルがすぐ出てこなくなるんだけどな!


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こんとん
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