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デンマークのクリスマスを堪能して思うこと

デンマークでのワーホリ生活が5か月目に突入した。雪が降った。日曜日、腕に降る雪の結晶が、目に見えて絵文字の結晶のかたち(❄︎)をしていたので感動した。

木曜日、ハンドボール女子の世界選手権「デンマークVS日本」を見た。デンマークは、ハンドボールがとても強い。国技とは言わないまでも、相当ファンがいて「今日は絶対負けないよ」とたくさんの人に言われた。世界選手権をやっていたことすら知らなかった。

校長先生と見始めた試合の終盤には、わたしのMacBookに人が集まって観戦した。最後の30秒で同点に追いつかれた。沸くデンマーク人。喜びも束の間、のこり数秒で突き放し日本が勝った。気持ちがよかった。なでしこジャパン、侍ジャパンのように名称がある。おりひめジャパン、お見知りおき!(わたしが一番にわかです、ごめんなさい)

土曜日、クリスマスのグッズが売っているお店に連れて行ってもらった。ろうそくの色が美しかった。デンマークという国は、地味だ。イルミネーションはカラフルより一色を好むし、クリスマスデコレーションも、暗い赤と暗めの緑。全体的に「ヒュゲリ・ヒュッゲ」を推している国なので、派手さは一切ない。そこが好きだ。

この傘みたいな袋にお菓子を入れておくのが伝統
ストロー(藁)の飾りも典型
そしてこれもまた、地味を極めている。
HO HO HOLY SHIT と書かれたラム。
HO HO HOはサンタさんの鳴き声

ぽんと置かれたラムは試飲ができた。
梅酒に似ていた。
デンマークでは25日より24日が本番
デンマークの食卓を再現した台。
これを素朴と言わず、なんというのだろうか。

帰りにカフェへ。ベストクリスマスの思い出は?という話題に。みんなの思い出は、どれもうっとりした。そもそも、デンマーク人にとっての家族行事である時間のベストな瞬間を共有すること自体、美しく思えた。

中でもステキだったのは、いつも明るい女性の話。

「クリスマスに食べるお米でできた甘いポリッジ。アーモンドが入っていた人がアタリで、プレゼントをもらえる、という伝統の遊び方ある。子どもの頃のある年、家族でそのゲームをした。わたしは当たらなかった。泣きはしなかったけれど、悲しかった。

悲しんでいたら、お父さんが口にキスをしてきた。ほっぺとかならまだ分かるけれど、”なんで口にキスするの?”ってイヤがるくらいに自我がある年頃。(2〜3歳とかではない)

イヤだな、って思ったら口の中にアーモンドが入っていた。無邪気に喜んだし、プレゼントが嬉しかった。プレゼントは、ミルクチョコレート。当時にとってのミルクチョコレートは格別。忘れないほど、おいしかった。お父さんは8歳の時に亡くなった。そのクリスマスがこれまでで最高のクリスマスだった。」

わたしはいつも「日本にとってのクリスマスは、年末年始」と言っているため、年末年始の思い出を話すことになった。

全然うまく話せなかった。親はたくさんの思い出と愛をくれたし、楽しかった記憶だってある。一年でいちばんと言っていいほど好きなイベントなのに。伝わる言葉で話せない自分を、とても悔しく思った。

帰ってきて、夕食後に芋けんぴとルマンドを食べた。日本から親が送ってくれたもので、高すぎる関税がかかった。

輸入品扱いとなり、7,000円ほどの関税を払った。
郵送費とは別のため、受け取る側に請求が来る。

子どもの頃に好きと言ったものを覚えておいてくれて、送ってくれる親。それを思うと、7,000円は安い。ひとにはうまく伝えられなかったけれど、このクリスマスの思い出として、世界一だと思った。

みんなの、ベストクリスマスの思い出はなんですか?

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このつき
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