【無料記事】二〇二四年始によせて
長い前書きを書く気持ちにはなれない。
なのでとにかく、今思っていることを正直に書こうと思う。
記録を取る
年末にシステム手帳を入手した。
いつでもどこでも持ち歩き、寝るときは枕元に置いている。
最初は純粋に書くのを楽しんでいたが、年始に立て続けに起きた出来事を通して、役割が少し変わった。
自分の考えや世の中の流れについて、私が把握できる限りのことを書いておくための場所になった。
SNS のようなすぐに流れていってしまう、サービス提供者の気まぐれで何もかも吹き飛ぶような空間ではいけない。常に私の手元にある媒体が必要だった。
蓋をされないタイムカプセルとして、この手帳は運用される。
年末になったら読み返してみようと思う。
生きる
私はなぜ生まれたのか知らない。いつ死ぬのか知らない。
なぜ、災害や戦争で命を脅かされない環境で食べ物にも住まいにも困らずに暮らせているのか、私は知らない。
「なぜ私ではなく彼らなのか」、その問いの答えは出ない。
確かなのは、私が今この瞬間に生きていること。そして生きている限り、生き続けなければならないことだけだ。
それ以外のすべては虚しい幻想に過ぎない。
私にとって生きることは書くことだ。それはもう、ずっと前から知っている。
ならば、命の限り書き続ける。それ以外、私に何ができるだろう。
そのように、今年は生きていこうと思う。
虚しさに負けないように。
此瀬 朔真
BGM
SPECIAL OTHERS - BEN
私にとっては、生きることへの祝福を連想させる音楽だ。
今年もきっとこの音楽が私の心を温めてくれると信じている。何度でも。
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Immature takeoff
小説家・此瀬 朔真によるよしなしごと。創作とか日常とか、派手ではないけれど嘘もない、正直な話。流行に乗ることは必要ではなく、大事なのは誠実…