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【共収縮】を利用して股関節の動きを良くする!

年末年始を挟んだりなどで
記事の更新がだいぶ遅れてしまいましたが
今回は『共収縮』の動画の補足記事です

共収縮ってそもそも何?ってのは
お手数ですが動画をご覧ください
また、動画内でも話しましたが
今から話すことは専門家の間でも
賛否が出ることですし
まだまだ研究が進んでいない
ことでもあります

なので"ひとつなぎの大秘宝"ワンピースは
これだと思う!的な考察と同じようなもん
だと思ってお楽しみください

✅共収縮を活用するメリット

いきなり今回の本題・結論からいきますと

関節部分(主に腱)の弾性力で
出力を生み出すことができる


これになります

更に
・筋肉の疲労が相対的に少ない
・素早い反応が可能
・大きな力を生み出せる

こういう言い方もできるかと思います
なのでスプリンター
瞬発力を求められるような
場合やそういうスポーツをしている人と
相性が良いものって感じですね

✅共収縮は場所とタイミング!

指導者によっては共収縮を
嫌う方も結構いるかと思います
その1番の理由は

共収縮がかかると動きに制限がかかるから

確かにその通りです
動作時に可動部分に共収縮が起きると
動作の妨げになります

なので共収縮は
・『どこに』共収縮を起こすのか?
・『いつ』共収縮を起こすのか?

ってことを考えなくてはいけません

可動部分に共収縮を起こすなら(どこ)
動作時ではなく動作前に起こす(いつ)
といった感じですね

✅共収縮には独特の感覚がある!

これは感覚の話なので
必ずとは言えませんが
少なくとも僕には独特の感覚があります

『関節で力を弾き返す・跳ね返す』
こういう感覚です

逆に筋肉(筋腹部分)の収縮感や伸張感は
ほとんどないです
◯◯筋にグッと収縮を感じて力を入れる
っていう感覚はほとんどない
ってことですね

初動負荷のマシンを使った時には
この辺は特に顕著に感じました

可動域の終盤に
一瞬だけ準備する(共収縮)
すると関節部分が勝手に
負荷を跳ね返す

わかりやすく言うとこんな感覚です

共収縮の時間は本当に短くて一瞬
そしてその時の筋肉の収縮は
アイソメトリック(筋の長さは変わらない)
なので筋腹部分で収縮感(コンセントリック)を
感じないのも当然かと思います

ちなみに海外のボディビルダーさんが
インタビュー記事で
『ベンチプレスは肩で弾くように
挙げることができて、それをすると
高重量も挙がる。でもそれだと筋肉が
つかないからしないようにしている。』

って内容の記事を見たことがありますが
多分僕と同じことを言っているんだと思います

筋肉にアイソメトリックの
刺激を入れても筋肥大効果は薄いですから

筋肉量を増やすことが大きな目的になる
ボディビルダーにとっては好ましくない
ことではあります

というわけで、少なくとも僕は
共収縮を活用できた時は
筋肉への収縮感をほぼ感じません
個人的にはここ5年くらいでは
イチオシの動作感覚です
楽に大きな力がほぼ勝手に出てる
みたいなもんなので

✅力み・脱力との関係

共収縮の『いつ』『どこに』の
タイミングを間違えると
そこには『力み』が生まれます

必要のない共収縮は動作の妨げですからね
また、そういう時はほぼ必ず
筋肉の緊張時間も長くなっています
これも力みを加速させる要因です

 
力むことは良くない!
ということです脱力を『する』のですが、
それは共収縮を『しない』あるいは
筋肉を緊張『させない』ということを
してしまうことが多々あります
これは結果としては『腑抜けた動き』
なります

力んで動くか、腑抜けて動くかの
2択みたいになってしまう人は
意外と多いんじゃないでしょうかね
少なくとも僕はそうでした
で、どっちの動きがまだマシかと言えば
力む方だから、力むことをやめることも
できなかった。そんな感じです

筋肉には『収縮・伸張・弛緩』という
3つのフェーズがあります
脱力っていうのはこの中の
弛緩のフェーズに着目している
とも言えます

以前、初動負荷のトレーナーさんと
お話しさせてもらう機会があったのですが
その中で興味深いことがありました

初動負荷理論っていうのは筋肉の
弛緩のフェーズを大切にしている
部分も強いんだけど、最近は
適切な収縮と伸張が行われたのなら
弛緩は自然に発生する現象っていう
捉え方をする事が多くなってきた

っていう内容ですね

共収縮と力みの話で合わせてみると
『いつ』『どこに』のタイミングを
ミスった場合は筋肉の緊張の時間が
長くなる
つまり、相対的に弛緩の時間は短くなる
ということになります
弛緩の時間が短いってのは更に
言い換えれば力みですよね

僕は脱力は『する』ものじゃなくて
『起こる』ものだと思っているので
初動負荷トレーナーさんとのお話は
かなり納得・共感できました

✅共収縮のデメリット  

良いことばかり書いてきましたが
共収縮にはデメリット・リスクも
あると思ってます
1番わかりやすいのが
痛める時は関節や腱などが多い
これですね

共収縮が必要な局面でそれをミスったら
関節や腱へのダメージになる事が
やっぱり多いです

運動不足の人が急にバレーボールを
久々にしてジャンプ着地で
アキレス腱を切った
こんな仕事をしてるとちょくちょく
聞く事です
でも運動不足の人がレッグプレスをして
アキレス腱を切った
これはまだ聞いたことはありません

こんな風に共収縮が必要になる動作や
トレーニングには関節周辺へのダメージに
なってしまうリスクもありますし
それを関節から筋肉へ逃がせたとしても
次は筋肉が肉離れ、みたいに
いずれにせよ結構大きなダメージになる
っていうリスクはあるかと思います

運動不足の人や基礎体力が低下して
しまっている人がいきなり
やるようなことではない
っていう言い方でもいいですね

あとはトレーナー目線だと
トレーニング化がムズイ
ってのもあります
正確には難しくはないんですが…
さっきのボディビルダーのベンチプレスの
ように既存のものでも変化・活用は
させられます
多くの人が『あぁ!こういう感覚か!』って
気づけるレベルまで持っていくのが
結構難しいなって思います

プライオメトリックでも
弾性力を上手く活用している人と
筋力で押し返している人がいるので
これをどう変化させていってあげられると
いいかなって悩む感じですね
部位によってもかなり変わるので
まだまだ伝え方や種目を工夫しないとな
って感じです

✅まとめ

というわけで共収縮についての動画を
こっちで補足してきましたが
基本的には3歳くらいの幼児でも
共収縮を活用している筋活動の
データがあったりもするので
本来はある程度自然に活用している
機能や能力とも言えます

どちらかと言えば
ウエイトトレーニングのような
運動中ほぼ常時筋肉の緊張を
持続させて動かすっていう方が
特殊とも言えますね

まぁ、今回の運動は
いきなりスプリント能力に
直結するようなエクササイズとは
言えませんが、触りとしては
比較的安全で誰にでも
チャレンジできる内容かと
思いますのでよろしければ
試してみてください

大阪市谷町四丁目 パーソナルトレーニング

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