長崎市の日常
最近、市街中心部の地域の公民館に話を聞いている。
何事もまずは知るところから、だ。
公民館や地域センターといっても、小綺麗な一階部分に受付の人が存在すればいい方で、大概は使われていない事が多い。
中心部周辺の地域はちらほら開いているところがあって、受付に女の人が座っている。
月間予定表のホワイトボードを見ても数件予定が入っている様だが、実際はキャンセルだとか来なかったりもあるらしい。
二階部分には茶話会(?)が出来る程の小さな部屋と寄贈された本がちらほらある。本棚を見てみると無造作にジャンルが並んでいるように見えて、一定数は児童向けのものがある。
ここで使われていた事があるのかは分からないが、日の目を見ない児童書を見るとなんだか寂しくなる。
その地域の自治体はもう高齢化が進んでいて、久しく何かが行われたという事も無いと聞いた。
また収穫なしかぁと思いながら港に沿って歩いていたら中国から来た観光客と原付に乗った男性が喧嘩している。もちろん言葉は通じ合っていない。
おもてなしというのは何処に行ったんだろうなぁと思いつつアーケード街を歩くと大体スマホキャリアの店員と高齢者が言い合いをしている。
その脇でキョロキョロしている欧米系の観光客に道を教えながら聞こえてくる怒鳴り声に「いつもこんな感じだから大丈夫ですよ」と言うと面食らっていた。
アーケード街を抜けて空を見る。
長崎は今日も"晴れ"だった。