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【日記】テレタビーズと韃靼人の踊り

昨日からめまいがしていて、今日も続いていたので習い事のダンスを休んでしまった。
今日は舞台の日だったけど仕方がない。


昼ごはんを食べながら何か見るものないかなあとネットフリックスをウロウロしていたら「テレタビーズ」を発見した。

テレタビーズは子供の頃初視聴して、その意味のわからなさが強烈に子供心に焼き付いた番組だ。

海外の子供向け番組で、頭にアンテナのあるツルッとした赤ちゃん顔の着ぐるみみたいな生き物が4人出てきてなんか遊んでる。そういうやつ。


懐かしくなって見てみた。


私は普段ネットフリックスやアマプラを見る時は日本語の番組でも日本語字幕を付けて見る。
たまに役者さんが何と言っているのか聞き取れないことがあるからだ。


テレタビーズも字幕をオンにして見ていたら、仲良し4人組が「オッオー」(なんか楽しそうな掛け声。テレタビーズに頻出する)とか喋るところに字幕が無くて、耳の聞こえない人に優しくない字幕だと思った。

また、彼らが笑うシーンにも(笑い声)とか書いてあってもいいのになあと思い、そこから私の思考は違う方向へ羽ばたき始めた。


複数人で楽しく笑い合う時、その笑い声はコロコロとかキャラキャラとかピカピカとか、そういうオノマトペが似合うと私は思う。

輝いている雰囲気。


けれど、耳の聞こえない人……というよりも、人間の笑い声を聞いたことのない人が、そのオノマトペを見て想像する「笑い声」は、きっと実際の人間の笑い声より美しく、綺麗なんだろうなと思ったのだ。


吹奏楽の曲に『韃靼人の踊り』というのがある(原曲はオーケストラ。私は吹奏楽で演奏したので吹奏楽の曲と書いた)。

この曲は初めから終わりまで素晴らしい。全部良いけど、特に冒頭50秒くらいに登場するメロディが大変美しくて私は大好き。のちに7分20秒あたりに再登場するときには楽器も増えてパワーアップする。めっちゃ綺麗。

ゆったりしたこのメロディは、まるで天気の良い日に陽光を反射して光り輝く泉のほとりで、草花の精や水の精が戯れ、鳥は歌い花は咲き乱れ、生きる喜びをあらわしてようだと思っている。
自然の精たちは水をかけてじゃれあったり、ともに歌ったりダンスしたり、思い思いに楽しんでいる。水のしぶきに陽が反射して、ダンスとともに花びらが舞って、空間全てがハッピーでキラキラして……私はうっとりしてしまう。これを聴くとそんな映像が頭に浮かぶのだ。

コロコロとかキャラキャラとかピカピカとか、そういうオノマトペだけを見て想像する「笑い声」に相応しいのは、実際の人間の笑い声ではなくてこんなメロディなんじゃないかしらと思ってしまう。それくらい、私は「笑い声」が善いものだと思っているし、『韃靼人の踊り』は美しいと思っている。


まあ、これらは全て私の想像なので、だから何と言うわけではないのだけれど。


でも、知らないからこそ実際より美しいものを想像してしまう、そういうことは何事にもあるよね。


🌻🌹🪷おしまい🌸💐🌼

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