海外旅行先でセルフフォトウェディングをした話
ゴールデンウィークにイギリスへ旅行に行き、セルフで結婚の記念写真を取りました。
忘れないうちに、思い出を記録します。あとは同じようなことをしている人が少なかったので、参考になればと思って書きます。
まずは自分たちで撮るに至る経緯を……。
経緯
2022年8月末、ハツコエンドウでドレスの試着をしました。式の予定はないけれど、どうしても着てみたいドレスがあったからです。
それがケリーとクロエ。ケリーはミカドシルクでロールカラーのウェディングドレス。
クロエは色がいくつかあるんだけど、ブルーグレーがすごく好きでそれしか見てない。理想の水色のドレス。
試着当日、ケリーは外出中だったので、マリアという別のドレスを着せてもらいました。
やっぱりロールカラー(この袖の形)が大好き。
クロエは絶妙なブルー色味の生地を、何枚にも重ねていて、ため息が出るほど綺麗なドレス。ウエストもきゅっと絞れて最高に好み。
しかし、フォトウェディングのためにレンタルしようとすると40万円くらいかかるんだよね(知ってたけど)。
40万円もお金かけてドレスを借りて写真を撮るほど、したいわけじゃないなぁとあらためて思い、やめました。ただ、この写真を見て、撮るなら姿勢よくしようと思いました……。
原田ちあきさんのウェディングフォトに憧れて
何年前かの年末年始、ドイツから空港に向かう電車のなかで、原田ちあきさんのブログを読みました。ちょうど、パートナーのバッくんとの、結婚報告写真を載せていたんだよね。
ネットで適当(かどうかはわからないけど)に買った2000円のドレスに、ブーケをヤンキー持ちしてる写真がクールで。
いつか結婚するなら真似したいなーって思っていました。
ただ、旅先で撮るとなると荷物が増えるので、だらだら迷って、結局ドレスを探しはじめたのは旅の1ヶ月半前です。
ドレス探し
ハツコエンドウで試着したドレスが好きだったので、できるだけ似たデザインで、安いものをネットで探しました。
つまり、ロールカラーかブルーグレーのドレス。ブルーグレーのクロエは、ウェッジウッドのジャスパーに似てて、イギリスにぴったりかも! とも思ったんだけど……。
撮影場所はイギリスのコッツウォルズの予定。
はちみつ色の石造りの家が並ぶ村なので、真っ白のほうが合うなと思って、ロールカラーの白いドレスを買いました。
中古で5400円です!(もともとは12000円くらい)
やや高いけど、そのほかはあまりお金をかけていません。下記が装備です。
コルセット(ウェディングドレス用インナー)をつけたほうが、当然きゅっとしまってみえるんだけど、わざわざ買うのと荷物になるのが嫌なのでやめました。
ということで、ほぼドレス以外買ってません!
というのは嘘で、ヘアアレンジ用にりぼんやアレンジスティックを買いました。でも、上手に使いこなせず、日本に置いて行きました……。
技術も髪の長さも足りず(無計画)、サイドをねじってアメピンで刺して、ちょっと巻いただけの髪型です。
りぼん結んだり、生花刺したりしてみたかったけど、それはできない!
なぜなら撮影場所はコッツウォルズ。日本じゃないし、ロンドンのように都会でもないからです。早朝にヘアセットしてくれるところなどありません。自分でやれる範囲でやるしかない。
ドレスを買うまでは、写真どうする〜? 的な感じだったのですが、自分がいいドレスをみつけたので、写真撮ろう! と急に言い出しました。夫の人も準備とかあるのに、ごめんなさい。
夫の装備
夫はイギリスだから〜と言って伊勢丹のMacintoshでたためるジャケット買っていました。わたしの衣装の20倍くらいの値段です。でも、もともとジャケット買おうと思ってたからいいらしい。
コッツウォルズの雰囲気に合う、茶色のジャケット。もともと必要だったってことで、今回の写真費用には含まないことにします(セコいって言わないで!)。
カメラ
OLYMPUSのPENを持っていたので、amazonで三脚だけ買い足しました。
最初から一眼レフ持ってるとかセコじゃ〜ん! と思ったあなた、お待ちください(セコ=セコいって意味)。
実際撮影してみてわかったのですが、早朝は明るさがないので、わたしのPENだとかなりの確率で暗すぎになってしまいました……。結局、三脚にiPhoneをゴム留めして、iPhoneで撮ったほうが空も青く明るく写ったよ。
……わたしのカメラの知識がなさすぎるからなのですが(それにきっとあとで編集すればなんとかなるのだろうけど)。不慣れならiPhoneのほうが撮りやすいよ。ちなみにOLYMPUSのPEN7でレンズは50mmの単焦点レンズです。単焦点レンズだから、画質はいいんだけどね。
指輪はめてる手撮るとか、接写で明るさ確保できるならカメラでもいいかも。
カメラで撮る時はiPhoneをリモコンにして、iPhoneで撮る時はセルフタイマー10秒で夫に走ってもらいました。
注意事項
・ドレスだとロクに動けません。裾を踏んだり、ヒールが土にはまったりします。
・外で撮るとなると、場所によっては人が多くいます。迷惑がかからないように、人の少ない早朝が狙い目。ただ、早朝は暗い&寒いです!
寒過ぎて夫に八つ当たりしました。ごめんなさい。
持ちものとパッキング
旅行の荷物と夫のたためるジャケット、革靴は7〜8泊用のスーツケースに入れました。
もうひとつ、1〜2泊用のスーツケースに、ドレス、ヌーブラ、アメピン、ハイヒールを入れました。こっちのスーツケースは、撮影当日まで開けずに、ただ持ち運ぶだけ。
わたしのドレスがふわっふわでボリュームがあったから、別のスーツケースにしたけれど、さらっとした薄めの生地ならもっと運びやすいと思う。わたしはどうしても、ロールカラーのふわふわドレスがよかったので……。
でも、パニエなしでかなりふんわりだし、シワになりづらい生地でいいドレスだった〜。
当日の流れ
コッツウォルズのバートンザウォーターという村に泊まって、翌日早朝に撮影予定……だったのですが、前日の天気がすごくよかったので、前倒ししてチェックイン後、夕方にチャレンジ!
わたしが着替えているあいだ、夫がロケハンに行ってくれました。
バートンザウォーターは真ん中に川が流れていて、小さな橋が何本もかかっているこぢんまりした村。
ちょうどチャールズ3世戴冠式の時期と重なってしまい、街中に国旗が! このまま撮るとイギリス大好き写真(いや、まぁ好きだけど……)になっちゃうので、国旗が映らない橋を探しました。
橋の上で撮っていると、街の人が「Congratulation!」と声をかけてくれて、にこにこでした。そんなに人通りも多くなく、撮りやすかったです。
(街と村、表記不統一!)
スーパーでバラやチューリップも売っていたので、買ってもいいかも。
翌日は5時くらいに起きて、隣の村の教会に行きました。このイチイの木のあいだにあるドアが、ホビットの家みたいでいいなぁって思って。宿からも近かったので、車でびゅーん。
あまり載せられないけど、いい写真、いっぱい撮れました。宿に戻って、部屋の前で、ピーターラビットのぬいぐるみとも一緒に撮った🐰
これにて撮影終了です。
旅行の費用が、ひとり30万円台でいけたので、ドレス1着借りるよりも安く、旅行も行けて写真も撮れちゃう今回の計画は、ばっちりだったと思います。ぱちぱち〜。