ついに
明日からは東京の中学受験です。
受験生の皆さんには本当に頑張ってほしいです。
心から応援しています。
そして、
今思うこと。
あれは、地獄です。
高校受験、大学受験よりも中学受験の方が
遥かに厳しい戦いと言われる大きな理由。
それは、
人生でいかなる手段を持ってしても
一度しかチャンスがないその現実を
弱冠12歳にして受け入れねばならないことに
あると、僕は思っています。
何があろうと、
小学6年生の2月にしかチャンスはありません。
そしてそこに辿り着くまでに
自主性なんてものはほぼ無に等しく、
徹底的管理下に置かれた小学校生活の中で
想像を絶するストレスを抱えながら、
3年ないし6年間を走り抜けてきます。
成績が上がらぬ度に
この世の終わりと言わんばかりの形相で
叱りつける親と、
それに怯えたままに訳もわからず勉強する子供。
すれ違いは日々大きくなってるばかり。
これはほんの一例に過ぎませんが、
稀でも何でもありません。
正直、これが皆無で終えることができるような
マインドをお互いに持ち合わせている
家庭の子どもは、絶対に受かります。
でもそれができないんです。
言葉を選ばずに言ってしまえば、
死んでしまいたくなることだってあります。
6年前、幸いにして僕は
1日の第一志望校の合格を勝ち取りました。
それは当然嬉しかったです。
しかし、親しかった友人は
僕よりも死にものぐるいで勉強をして、
第一志望含め2月校全滅。
また別の友人は、
1月校も含め全滅だったそうです。
これも、珍しい話ではありません。
そして間違いなく彼らは僕と同じく、
それぞれの進んだ道で
最高の学園生活を送ったのでしょう。
それでもあの日、そのあまりにも残酷な現実を
受け入れたことも事実です。
あまり知られてはいませんが、中学受験ほど
狂気たるドラマが生まれる受験はありません。
2月の勝者に描かれる世界は
これっぽっちも大袈裟ではなく、
人によっては緩いと思われるでしょう。
嘘みたいな本当の地獄を駆け抜けてきただけでも
充分に評価されて然るものなのです。
今は、それらが報われる事を祈るばかりです。
どうか、頑張ってください。