瀬戸内海と建造物を目当てに広島に行ったので旅行記としてまとめてみた②
広島旅行2日目、昼過ぎに福山市に着きました。目的地は鞆の浦です。
ちなみに前回の記事はこちら↓
鞆の浦(福山市)
鞆の浦は「潮待ちの港」として江戸時代に栄えた町で、その頃から残る常夜燈や寺社・町家が大切に保存されている歴史の町として人気の観光地です。
市営駐車場にレンタカーを停めて、常夜燈まで歩いていきました。
小さな集落ですぐにひと回りしたので、近くの「福山市鞆の浦歴史民俗資料館」を見学しました。「潮待ちで栄える」ってどういうことなのかが、この資料館でやっと分かりました。
鞆の浦は瀬戸内海のちょうど中間地点で、満潮になると西と東の潮の流れがぶつかります。ガソリンのない時代、潮の流れに沿って船を運行させるため鞆の浦で行きたい方面の潮の流れを待って出航したそうです。明治以降は潮に左右されずに船が運行できるようになったため江戸時代までの賑わいがなくなり、今のような落ち着いたレトロな町並みが残されているそうです。
この資料館は入場料150円なので、休憩がてら来館するのもおススメです。
神勝寺 禅と庭のミュージアム(福山市)
鞆の浦のあとは、私の中での福山市に来た一番の理由である神勝寺に向かいました。
禅と庭のミュージアム「神勝寺」は寺院でありながら、現代アート好きには有名なスポットです。それは彫刻家・名和晃平さんと彼の率いるSandwichの設計によるパビリオン《洸庭》があり、その中でインスタレーションが体験できるからです。
インスタレーションは時間が決められているので、入場までの間に庭園を鑑賞しました。ここがまた、素晴らしかったです!
庭園は山を活かしているため高低差があり、手入れされた植物を見ながらゆるい坂道を上に奥にと進むと本堂「無明院」があります。こちらは年中行事のほか、座禅や写経などの自己研鑽の場としても活用されているようです。
本堂の大きさ、剛健な建築、そして枯山水庭園が素晴らしく、上り坂や階段はきついけど、ぜひ訪れてほしい場所です。
インスタレーションの時間が近づいて来たので、庭園散策に名残惜しさを感じつつも洸庭へ向かいました。道路の上にかけられた橋を渡るとインパクトのある外観が見えてきてテンションが上がりました。
めっちゃめちゃタイミングが良く、私一人の貸し切り状態でインスタレーションを体験することができました。
スタッフの方に案内されて建物に入ると、中は真っ暗でお香(白檀?サンダルウッド系?)が焚かれていました。スタッフの方が退場されて、私だけのために(たまたまだからね)インスタレーションが始まりました。
水と光が反射して不思議な揺らぎが視覚と聴覚を、香りが臭覚を刺激して「ものすごいリラックスしているのに眠くならず、集中していて頭が冴えている状態」になりました。これが、坐禅で瞑想状態になることなのかと分かった気になりました。正しいかはさて置き。
すごい体験したなぁとボーっとしながらも冷静に、拝観時間の終わりが近づいていたため駐車場に戻りました。
うどん屋やお茶室、浴室で入浴もできるので一日中楽しめるし、庭も素敵なので、近くに住んでいたら年間パスポートを買いたいと思いました。(いや、年パスなんてないけど)
宿泊は尾道市のホテルを予約したので、新尾道駅でレンタカーを返却してからホテルに向かいチェックインしました。長距離運転は疲れました。
翌日広島旅行3日目はフェリーでしまなみ海道の一つ、生口島に行きました。