追放されたこども
わたしの身体の中に小さい女の子がいる。その子はわたしが本当にしたいことが何か知っている。これが欲しい、これをやってみたい、こっちに行きたい。彼女は瞬間瞬間にインスピレーションを与えてくれる。でもわたしはいつもいつも彼女の希望を叶えてあげられなかった。買い物に優先順位があったり、仕事帰りで疲れていたり、時間に追われていたりで。即時に対応してあげないと、その子はすぐ顔色を曇らせて、小さく萎縮して、身体の奥の見えづらいところに隠れてしまう。
インナーチャイルドということばも聞いたことはあったけれど、自分とは関係ないと思っていた。そういうのがいるのは、もっと心のきれいな人だけで、わたしのように歪な人間の中にはいないと思っていた。でも存在を訴え続けていたのだ。それも相当以前から。原因不明の痛みが身体のあちこちを巡ることも、他人から身体を触られるのが苦痛なことも、彼女が苦しんでいるサインだと考えれば腑に落ちる。
ホ・オポノポノでは誰の中にもウニヒピリというこどもがいるという。
また、内的家族システム療法という治療法では、人の中にはいくつもの人格=精神システムがあるのだという。
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