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神さまも湯浴みをした扉温泉「明神館」Vol.2

以下の記事の続きです。よろしければ Vol.1 からご高覧ください。

#至福の温泉

エッグベネディクトと明神館名物の○○○ミルク

温泉宿では、まず起き抜けに朝風呂に入ります。
歯磨きだけ済ませて、さっさと温泉に直行するのです。
そうしていただく朝ごはんは、本当においしい。
一泊目の朝食は、洋食にいたしました。

渓流に向けて全面が窓に。鳥たちがやってくるのも見えます。
景色も良いのですが、インテリアがまたよいのです!

まず最初に供されたのはこちら。右から、人参ジュース、ビネガードリンク、そして白いのは・・・レモンミルクです!
子どもの頃に、ごくたまに牛乳にレモンを搾り、蜂蜜で甘みをつけていただいていました(母が作ってくれたのです)。
あまりにも懐かしいものを、しかも家以外で目にしたので、思わず伺ってみると、先代のおかみさんから受け継いだものなのだとか。
ああ、そうなのか、と思った瞬間、亡き母を思い出し、急に親近感が湧きました。

右から人参ジュース、ビネガードリンク、レモンミルク。色合いも可愛い
続いて出てきたのは温かな野菜スープ。
メインディッシュはエッグベネディクトです。たっぷりのチーズがまろやかで美味。
デザートはヨーグルト。ブルーベリーと自家製のジャムを添えて。
汚職後の紅茶をいただきながらしばしぼんやり。

龍神が住む山を望みながらのお散歩


お天気が良かったので、お散歩に出てみました。
扉温泉に来る途中、「大和合神社」という古刹があるのですが
その奥社が明神館に隣接しているのです。
大和合神社にお参りをしてから扉温泉郷に入ったので
できれば奥社もお参りしたいと思いました。

木の鳥居が忽然とあらわれます。その向こうには・・・
人がひとり通れるくらいの木の橋が。なんとか渡ってみました。

でも、さらに向こうに行こうとしたところ、足元は残雪が溶けてかなり危ない状態に。
それで、奥社のお参りは断念したのです。
ちなみに、もう一軒、まだ運営しているお宿は「子宝の湯」として知られているらしく、その近くには、このようなものがお祭りされていました。
男女の陰部に見立てた石です。
江戸時代までは、各地に見られたものですが、明治はじめの神仏判然令が出た際、土俗信仰も「原始的だ」という理由で、ずいぶん潰されてしまいました。影響を受けたのはお寺だけではなかったのです。ちなみに修験道や冨士講も弾圧を受けています。
そうした背景を思えば、このように残っているのは貴重と言うほかありません。

男女のシンボルに見立てられる石。今もおまつりされています。

郷土料理がおしゃれなナチュラルフレンチに

二日目のお夕食は洋食にしました。
お野菜たっぷりのナチュラルフレンチだそうで、期待感いっぱいです。
朝ごはんをいただいたレストランで。
すっかり夜のとばりが降りています。

スープは信州産のキノコがたっぷり。
スープに添えられていた「蕎麦のチップ」。蕎麦の実に立てています。
フォアグラをモンブランに見立てて。
春野菜のミルフィーユ
マッシュルームのスープはカプチーノ仕立て。
お魚料理には山菜の香りのソースが添えられていました。
メインのお肉料理。牛フィレ肉です。
デザートは苺のタルド仕立て。
プチフールたち。

座り心地の良いソファが並ぶラウンジ。
暖炉には明々と火が燃えて、いくら眺めていても飽きません。


和朝食をいただいて、さあ、帰ろう

二日目の朝ごはんは、和食にしました。
和食にもレモンミルクが添えられています。
これ、本当に気に入ってしまいました。

朝ごはんもたっぷり。もりだくさんです。右奥のだし巻き卵、これが一人分です!

山間にある扉温泉は、日常をすっかり離れることの出来る場所です。
明神館、また行きたいなぁ。
夏も良さそうだけれど、薪ストーブに火を入れる季節に、ふたたび訪れたいと思います。


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石川真理子
みなさまからいただくサポートは、主に史料や文献の購入、史跡や人物の取材の際に大切に使わせていただき、素晴らしい日本の歴史と伝統の継承に尽力いたします。

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