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心の映写機を使って

林檎は赤色、蜜柑は橙、空は青色
そう言って反対する人はいませんが
「赤」といったっていろんな赤があり
ひとつの林檎をまったく同じ赤色に
見えているという保障はどこにもないのです。
私たちはそうした無数にある暗黙の了解のなかで
共通の認識を抱いていると信じて過ごしている。
それを思えば肉眼というものの危うさが
つくづく感じられてくるものです。
見えないものを信じられる心は
それを感じるだけでなく
目の前に想い描いた映像を
投じていくことさえ可能になります。
想像したものを心の映写機を使って
投影するようにしていくと
なるほどこの世界は心が創造していると
だんだんわかるかもしれません。


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