もしも人生に本がなかったら
ページをひらけば
そこに懐かしい自分がいる。
そんな経験はありませんか?
何度も繰り返し読んでいる本は
自分との再会をもたらしてくれます。
以前は気づかなかったこと
なぜか今度は響いてきた言葉
そうしたものを発見するたびに
もう、前の自分ではないことがわかる。
今よりも未熟だった自分を想い出し
あのころより成長した自分に出逢う
良書とは
そうしたものでもあるのです。
もしも本がなかったら
人生はどれほど味気ないものとなるでしょう。
味気ないどころか
魂の成長など見込めるはずもない
無機質な生涯となりかねない。
紙の手触り
印字のわずかなへこみ
時を経てきた匂い
手放したくない本が一冊でもあれば
もうそれだけでこの人生は
うつくしいものとなるでしょう。
写真:魚住心
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