夫はつなぎ
「ねぇ、ちょっときて~」
寝室に呼ばれた夫は、
「今日はどうしたんだ」と、嬉しそうに急いで駆け付けた。
ところが、私がお風呂から上がると、夫は寂しそうに、肩を丸めて黙々と洗濯物を片付けていた。
「僕はつなぎなんだ。。」
「え、そうだったの?」と私
「『ママがお風呂から上がるまで一緒に寝て』と。『ママがお風呂から上がったらもういいよ。』と言われたんだ。ママが来る前に寝てしまったのだけど。本命はママなんだ。」と。
あぁ、残酷な現実。かわいそうな夫。
と思うものの、
5歳の次女の本命がママの理由、思い当たる場面はある。(夫は共感力が不足気味というか、乙女心を理解しない所があるというか。)
”こんなに人に愛される事は、先にも後にもきっとないだろう” と思うくらいの愛を次女から受け、私はその柔らかいスベスベの肌を触りまくっている現在、蜜月の終わりを迎える日がちょっと怖い。