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元気の源 『糖』


こんにちは。

「慢性疾患特化型サロン」を運営している理学療法士です。

本日は「糖」が人間には必要であるというお話をしていきます。

現代社会では「糖質制限」がいまだに流行しており

「糖をなるべく摂取しないことが身体にとっては大事だ」という考え方が蔓延して

いるように感じます。

果たして本当にそうなのでしょうか?

まず大前提として身体を動かすにはエネルギーが必要です。

そして、そのエネルギーの大部分は糖から作られています。

生物の教科書にも、Wikipediaにも糖は細胞を動かすための主になる栄養素で

あることが書かれています。

現在、先住民と呼ばれるいまだに未開の土地で自給自足の生活をされている

部族がおられます。その中でも食事の9割が炭水化物で慢性疾患とは

無縁の部族もいます。

現代医療が発展する前までの医療でもハチミツが積極的に治療に

使われてきました。

また脳と赤血球に関しては糖以外は代用できません。


こんなに大事な糖がなぜ悪者にされるのか?


個人的には「糖尿病」の影響が大きいのではないかと考えています。

血糖値が高く糖尿病と診断された方が

・眼が見えない

・腎臓が機能しない

・手足の感覚が鈍くなる

・手足が壊死して切断する

といった事態になっているから「糖は控えて血糖値を下げましょう」

となるのは当然でしょう。

しかし、糖尿病の方の血液中を流れているものの多くは脂質です。

これは矛盾しています。

基本的に脂質の多くは中性脂肪という形で身体に蓄えられ

「糖が足りない」という緊急時に代用エネルギーとして血管内を流れます。


「糖が過剰なのに、脂質も過剰?」


これは矛盾しています。


ランドルさんが発見したランドル効果というものがあり


「脂質のエネルギー代謝が優位な場合は糖のエネルギー代謝が低下し

 糖のエネルギー代謝が優位な場合は脂質のエネルギー代謝が低下する」


ということが発見されています。


つまり糖尿病とは「糖が過剰なのではなく脂質のエネルギー代謝優位になることに

よって糖が利用されなくなっている状態」なのです。

これを理解して糖尿病治療に取り組んでいる医師も栄養士さんも

ほとんどおられないので

「糖尿病は治らない病気、上手く付き合っていかないといけない病気」

と言われるのは当然なのです。

「糖尿病は糖を摂取しないと根本的には改善しない。」

と断言できます。

糖尿病に限らず、不妊や月経不順、肩こり・腰痛、慢性疲労症候群、精神疾患など

様々な病気と糖のエネルギー代謝低下は関係します。

「呼吸する・頭で考える・寝る・歩く・走る・笑う・排泄する」などなど

生命の営みすべてにおいてエネルギーが必要で

その主エネルギー源(レギュラー)が糖なのです。

「動き」に関してタンパク質と脂質はサブ(補欠)なのです。

もちろん補欠も必要なのですが、やはりレギュラーが活躍していないと

たくましい身体にはなりません。


ではパンやご飯、麺類など食べ続けたらいいのかというとそうでもありません。


続きは次回、「糖質選択」についてお伝えしていこうと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。


少しでもヒントになれば幸いです。








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