高いギターと安いギターの違いとは?
僕は12歳からギターを始めて今年で50なので、もうかれこれ38年位経つのですが、その間に大体30本位のギターを所有しては手放したりしてきました。少ない時でも常に2〜3本。多い時は7〜8本のギターが家にありました。
エレキギターに関しては、結構いろんな種類を弾いてきた方だと自負しております。高いものもあれば安いものもありましたし、一般的な形のものから変形ギターまでいろいろです。
そこで今回のテーマは高いギターと安いギターって一体何が違うの?ということをお話ししてみたいと思います。
ギターに纏わる要素って…。
①ボディやネックの材質
②金属パーツ
③ピックアップ
④工作精度
⑤弾き心地
⑥音色
大体こんな感じだろうと思います。
さて、この中で最も金額の差が出るのは①だと思います。ボディーやネックに使われる木材です。これによって音色も弾き心地も大いに影響を受けます。
②の金属パーツですが、これは具体的にはペグとブリッジが主な対象となります。ペグに関しては最近は機能面は値段の差は少なくなっているとは思いますが、安いギターのブリッジは軽い素材が使われている場合が多いので、音色も影響を受けます。
③のピックアップ。
これは残念ながら値段の差がある程度出てくるものだと思います。安いピックアップは、ほんとに粗悪なものになると、やけにノイズが多かったりしますので。
④工作精度。
これは意外と違いが出づらいものに入るかもしれません。
最近は工作機器の性能が良いので、安いギターでも高いギターでも組み上げ精度自体は、実はそんなに変わらないのではないかと個人的には感じています。
⑤弾き心地。
これは大きく違うと思います。
やはり安いギターは弾いていてなんだかしっくりこないというか、セッティングが高いギターに比べてうまく決まらない故に、自分好みの弦高に出来ないとか、なんとなく弾きづらさを感じます。高いギターは、うまく言えませんが、弾いていてしっとりしているんです。
⑥音色。
音色に関しては個人個人の好みがあるので何とも言えませんが、やはり安いギターの音は深みが足りてないと思います。これは単純に音が細いとも言えるかもしれませんが、差がある事は事実です。
本当にこれは安っぽいなぁと思うギターは一体どのくらいの価格帯なのか?と言うと10,000円以下〜20,000円以下のものですね。最近は物価高騰してこんな価格帯のものってもしかしたら無いのかもしれませんが、一時期いっぱいありましたよね。
逆に一昔前の感覚であれば60,000円位するものであればもう十分普通に使えると思っていますが、今もしかしたらその辺のモデルも 80,000円位に値上がりしているのかもしれませんね。
ちなみに僕は昔Rockoonという河合楽器さんがやられていたメーカーのギターを22,000円で買いました。これが僕の最も安いギターで80年代っぽいストラトシェイプでハムが斜めにリヤについていて、つまみはボリューム1つだけしかないやつです。いかにも80年代ハードロックってモデルでした。音は安っぽいけど使えなくはないという感じだったと記憶しております。
多分86年とか87年とかそれぐらいの頃の話ですね。
逆に最も高いのはギブソンのL-5cesというフルアコです。これはもう言うことなし。弾き心地も音も最高です。値段も最高ですけど。僕は中古で買いましたが、新品で買うといくら今いくらするんだろう120万前後するのかもしれません。
以上、高いギターと安いギターの違いについての考察でした。