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12/15 Lavis (TN) で、一人ただ歩く。

秋晴れ、と言った方が正しそうな、山あいの街での冬の一日。

12時の鐘が鳴る街を出て

こんな日に劇場にいるのもなぁということで、活気あるRosticceriaでお昼ご飯を調達した後は、一人でふらっと街歩き。(肉串もウサギもポテトも美味しかった!)

劇場のお兄さん曰く、教会のある旧市街のあたりの方が雰囲気があるよ、ということで、そちらの方に進む。まぁ全くもって大きな街ではないので、すぐに教会の前に。

この雰囲気のある左手の路地を登っていく

民家もあり、犬にゴーゴー吠えられながら、上へ。
登り切るといい感じに葡萄畑が広がっている。道標によれば、その中を突っ切っていいらしい。
そう、黄色い車道じゃなくて↓赤色のところを私は歩いたのである…

ちょっとドキドキする
こういう道標が結構助けてくれる
(距離感はすごく適当だと思う)

葡萄畑といえば、この辺は白ならNosiola、薄口赤ならSchiavaが好み。
ちょっと北上したMezzolombardoには、かのForadoriがあり、行かねば!と思いながらもまだ、、行けていないですねぇ。

さて、葡萄畑を抜け、ハイキング道に。
なかなかの傾斜。
翌日の脹脛が怖い。

下りますよーっ!

ん、ファミリーが登ってくる?と思ったら、なんと中国人だ!
Ciaoとも言いづらく、お辞儀してすれ違う。
ま、こんな日にこんなところにいるレアな人種仲間ということで。笑

下に見えるはAvisio川ーLavisの名の由来だとか

まるで秋のような色合い。雪はどこ…?
とか思いながらテクテク歩き進めていくと、おお…

パノラマ台

高所がいただけない私は、この先立入遠慮地区!
で、代わりに(朝)露が美しい葉っぱの撮影を。

防水加工凄い。美しい。

ここで行き止まりなので、来た道を戻りますが、道標に書いてあったGiardino dei Ciucioi というところが気になり、ぐるっと丘を回って降りることに。丘というか、岩山。その名はどうやらDos Paion。

丘のてっぺん標

見晴らしサイコー!キラーン。
たかが351mでも、街並みは下にある。

しかしこのモヤッとしたのは大気汚染かしらねぇ

どうやらこの道筋は、Cammino delle Terre Sospese(宙に浮く地を繋ぐ歩道、ひどい訳だな)と呼ばれる90km+コースに入っているようで、ほんの少ししか歩いていない私でも、確かに岩山だ、崖っぷちだと、なかなか冒険感のあるハイキングを楽しんだのでした。

そうして見晴台から降りてくると、Giardino dei Ciucioiが見えてくる。

鉄橋を渡ってAvisio川対岸からも撮ってみたけど…

なかなか写真がうまく撮れなかったので、公式HPよりお借りします。

現実には、なんと、ビニールハウス?温室?的なものも!

Zum Zoll(税関?)というのが訛ったのか、聞き間違ったのか、Ciucioiになったとかで、チュチョイって、なかなか不思議な響きではありますが、立派な崖っぷちの庭(庭というか植物園というか畑というか)です。

なんだかラピュタの世界… 

とぼんやりしながら、中心街に向かっていくと、ワッと目に入ってきたこの光景。

青い空、赤い壁、その後ろの雄々しき山の姿

平ぺったく広がり、霧に包まれる大地の光景を見慣れている私には、信じがたい。
起伏があり、360°見渡す限り、視野を遮る山がある。
生活がそもそもアップダウンで出来ている。
そういうところに来ると、何となく普段とは違う音律に自分がチューニングされるような感覚があり、それはとても心地よい。

おしまいに、こんな噴水というか、水場に出てきて、思わず失笑。
水がないよー!切ないよー!
(ちなみに右手の掲示板は亡くなった人情報で、落ち合った娘がじっくり見ていたので、なぜ?と尋ねたら、58歳で亡くなったらしい、どうしたんだろうねと。確かにイタリアでは訃報がよくこうやって貼ってあるなぁ)

妄想で水遊び…

どこに行っても、自分の足で歩くだけで、必ず何かに出会える。
来年も健康でありたい!

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