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働くことにまつわる回想:2

当たって砕ける短期離職者

前回のどこかで、短期離職を繰り返していたと述べた。いくつかの経験から、求人サイトに書かれている文言は殆ど虚偽であることに気づいた。業務内容が丸きり違っていたり、指定された住所に会社自体が存在しないこともあった。何も信じられなくなったのを良いことに、計画性の皆無を承知の上で様々な仕事についてみた。オフィスワークが性に合うのか、オフィスにしてもどのような空間が良いのか、或いは身体を動かす仕事の方が合っているのか、これら働くスタイルの疑問について、ひとつひとつ試行錯誤していった。失敗したくないという思いが、行動力に火をつけていた。

分かったことは、倉庫作業やデータ入力など、同じことを永遠に繰り返す仕事は性格に合っていることだった。ただ倉庫作業は、住んでいる場所から近いところには無かったため、徐々に選択肢から外れていった。インサイドセールスやダイレクトメッセージを送り続ける営業職は、やはり納期とノルマに対して過剰な焦燥感を絶えず抱いてしまい、どれも2日ほどで退職した(新しめの会社は、退職の際もLINEを一言送るだけで完結した)。

当たって砕けて荒削りをしていく中で得た答えは、「ノルマの無い、もしくは少ない環境でのオフィスワークが良い」という平凡な答えだった。

目の前のモヤを取り、
先にある景色を見たかった。
きっと晴れてるだろうから。

砕け散ったその先に

荒削りの末の答え(働き方のスタイル)に加え、前回述べた内容(非正規で再就職、メンタルヘルスに関わる)を合わせた仕事を探そう、と方針を固めた。ここに至るまでの試行錯誤期間は、約7ヶ月だった。そして、その方針に合う会社が見つかり、現在はそこで働いている。詳細は伏せるが、メンタル不調の経験を活かした仕事を行い、キャリア再構築の道をとつとつと歩いている。

自分に合った働き方

現在は週4日働き、残りは休日としている。生きて来た中で、5日連続で仕事をする経験を一度もした事がないが、そのように働くことを想像しても、まだ体力的に厳しいと感じる。しかしそれで生活は回せているから、自分に合格サインを出している。貯蓄率も良好で、経済的な心配も無い。

辞めることや転職することはネガティブに捉われがちな出来事だが、一人一人の“今”に合った働き方を、一人一人が享受し、肯定し合う環境がたくさん生まれれば良いと思う。

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こにたん
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