魔が刺すこと
仕事を打ち切られる経験って、一度は感じたことがありませんか?
過去のプロジェクトでこんな経験をしたんだよね。
最初は本当に順調で、チームの想いが一致団結していて、誰もが最高のゴールが待っている感じなの。
いいスタートだったんだ。
市場のニーズをしっかりとリサーチして、アンケートを作って、セミナーの集客もスムーズに進んで、受講者の満足度を高めるための講座も用意して。
チームメンバーは、自分の役回りに納得して、
1期、2期と順調に進んでいったんだよ。
でもね、ある日を境に、何かが変わったんだ。
何かというと、「軸の揺れ」なんだよね。
それまで順調だったのに、チーム全体の足並みを揃えてやってきたのに、その中のAさん、欲が出ちゃったんだ。
そう、あの魔が差す瞬間ってやつ。
うまくいっているときって、
つい「もっといけるんじゃないか」って思っちゃうんだよね。
Aさんが、口を出した時に、
伝染するかのように、他のチームも「もしかして…」発言するように
私もそんな波に埋れてしまい、そして、それが判断を狂わせた。
まるで目の前が霞んで見えなくなるように。
「きっと、この商品は欲しいに違いない」って勝手に思い込んじゃったんだよ。目の前の数字に溺れて、全くリサーチをせずに、直感だけで突っ走っちゃったんだ。誘惑されやすいんだよね、成功している時って。
結果はどうだったかっていうと…大失敗。
受講者の数は減って、満足度も下がって、最終的にはプロジェクトそのものが打ち切られることになっちゃった。
失敗は誰にでもあることだけど、それをどう活かすかが次の成功に繋がるとよくいうけど、心が落ち着かないもんは、無理だよね。
仕事を打ち切られる経験って、本当に苦い。
誰にでもあることだとは思うけど、やっぱり自分の身に降りかかると、何とも言えない気持ちになるんだ。
失敗をどう活かすかが次の成功に繋がるなんて、綺麗事のように聞こえるかもしれないけど、失敗から学ぶことは多い。
でも、それは簡単なことじゃない。
失敗の痛みを感じ、その痛みを消化し、自分の中で次にどう活かすかを考えるのは、本当に辛いプロセス。
正直に言うと、何度も心が折れそうになった。
「もうやめちゃおうかな」って思うこともあった。
でも、その度に思い出した。
なんでこのプロジェクトを始めたのか、何を達成したかったのかって。
失敗を経験すると、自分の弱さや過ちを直視することになる。
完璧じゃない自分に向き合わなきゃいけない。
大変だけど、それができたとき、初めて次のステップに進めるんだと思う。