【読書感想文】風の歌を聴け 村上春樹
前回よりも長い前書き
前回の投稿から早五ヶ月が経ちました。読んでくださった方、スキをつけてくださった方、ありがとうございます。
五ヶ月前の私の「続けていきたい」との宣言は何だったのか。春はとっくの昔に過ぎ去り、もうそろそろ夏も終わりそうです。
この五ヶ月間、本は読んでいました。
しかし、本を読む
→本について考える
→もっと本を読みたくなる
→他の本を読む
→そっちに夢中になって感想を書くのを忘れる……の繰り返しになり、きちんとまとめられないままこんな時期になってしまいました。
それで無い知恵を絞って考えました。私は、読んだ直後に長い文章を書こうとしてまとまらないから他の本を先に読みたくなってしまうのです。なので、短い文章にすれば書ききれるのではないかと思いつきました。
続けることが大事なので、今回からそうしてみます。前回と比べると短くなり、前回以上にまとまっていませんがご了承ください。
↓は目次になります。「本について」の途中からネタバレ注意です。
本について
↑出版社の作品ページへのリンク
読書感想文第二弾は、村上春樹さんの『風の歌を聴け』(講談社)。
村上さんのデビュー作で、1979年の群像新人賞を受賞しています。1970年(昭和45年)の夏、故郷に帰省している大学生の日々が書かれています。
※ネタバレ注意
夏休み、東京から実家に帰った主人公<僕>は友人の<鼠>と行きつけの店でビールを飲みまくるという毎日を過ごしています。そんな中、<僕>は店で倒れていた女性を介抱し、親しくなります。それぞれ心の傷を抱えながらも、気だるい日々はやって来る。挫折した若者に向けた、これからの生への諦めと肯定、といった話なのかなと思いました。<僕>と<鼠>は学生運動に参加していましたが、失敗に終わっています。<僕>はそれなりに吹っ切れたようですが、<鼠>はまだ立ち直れていないようです。また、<僕>が助けたレコード店の女性は、幼い頃からずっと嫌なことばかりだと語っています。しかし、立ち直っていようがいまいが、嫌なことばかりだろうが、時は過ぎ去っていくものです。良いことがあっても嫌なことがあっても、今現在の、ここにしかない生を続けていく、といったことではないでしょうか。
<僕>は飄々とした振る舞いをしますが、冷めきっているわけではない。かつてレコードを貸してくれた女の子を頑張って探したり、ドレッシングの重要性を主張します。ラジオDJを「犬の漫才師」と呼ぶ場面は笑えました。そのラジオDJも最初に登場したときは鬱陶しい人だなと思ったのですが、病気の少女からの手紙を読み上げる場面は感動しました。ラジオDJが発したすべてへの肯定は、話を生への方向に引っ張ったと思います。
終わりに
ろくにまとまっていない、文の羅列になってしまいましたが、何とか書けました。少しずつ続けていきたいです。
※↑の文章を最初に投稿したとき、「今現在の~生を続けていく」の辺りに「なんとなく」という言葉を入れていたのですが、当てはまらないかなと思い直したので消しています。
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